産業三角構想は破綻! 提訴を取り下げよ

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(0901号02面06)(2014/08/11)


産業三角構想は破綻!
 提訴を取り下げよ

(写真 裁判終了後の報告会【7月24日 千葉県弁護士会館】)

 7月24日、千葉地裁民事第5部(松並重雄裁判長)で、一坪共有地裁判の弁論が開かれた。
 この裁判は、反対同盟の故鈴木幸司さん、いとさん夫妻が名義人となっている駒井野の一坪共有地を強奪するために、千葉県が2006年に提訴したものだ。
 県は千葉新産業三角構想の「成田国際物流複合基地計画」の一環として、この土地を造成して成田空港会社(NAA)に売り渡すという。ところがそんな仰々しい大プロジェクト自体がとうの昔に破綻し、「千葉県企業庁は2015年度末に清算を終え、500㌶の土地を不要財産として売却する。130億円が負債として残る」との新聞記事が昨年夏に掲載された。県はこの現状を認め、提訴を取り下げろ!
 今回、反対同盟顧問弁護団は準備書面を提出し、「国際空港の公共性」をたてに一坪共有地取り上げ攻撃を続ける県側に対し、旅客数・貨物量などの推移を含め、地位低落の一途をたどっている成田の現実を突きつけた。さらに、地元農民の農地を奪って進められてきた暴力的な建設の経緯を厳しく指摘し、今また破綻した事業のために土地取り上げに及んでいることを弾劾した。
このエントリーをはてなブックマークに追加