〝闘いはこれからだ〟 川内原発再稼働阻止を
週刊『三里塚』02頁(0901号02面05)(2014/08/11)
〝闘いはこれからだ〟
川内原発再稼働阻止を
(写真 7月16日の原子力規制委による川内原発「適合」の審査に抗議する金曜行動の人びと【7月18日 首相官邸前】)
7月16日に原子力規制委員会が、鹿児島県川内原発1、2号機について、「新規制基準に適合する」との「再稼働認可」を行った後も闘いは続いている。
7月18日金曜日には、首相官邸前と国会前で闘われ続けている反原発金曜行動で、ある女性は、「規制委員会の田中委員長は『基準に適合してるかどうかを審査するだけで、安全とは言っていない。また稼働させるかどうかも関与していないと言っている』と弾劾し、「田中委員長と政府のこの無責任な姿勢を糾弾する。委員長自ら安全と言えない川内原発の再稼働は絶対認められない」と語気を荒げた。
ある男性は、「規制委員会は審査に適合するかどうかを判断するだけで、安全については国が判断すると言い、国は国で事業者と地元が判断すると言う。じゃあ誰が一体責任を取るんだよ」と、重ねて安倍内閣の無責任さを弾劾した。
反原発の市民団体は8月6日、有楽町ビルヂング北館7階にある九州電力東京支社に対して、 川内原発再稼働をやめろと訴える抗議行動を展開した。
原子力規制委の「審査基準適合判断」で終わりではない。その後も最終的な審査合格には建物や機器の詳細設計をまとめた工事計画、運転管理体制をまとめた保安規定の認可が必要となる。ところが九電は8月5日、合格に必要な工事計画の補正申請が、5月末としていた予定より大幅に遅れて9月末になると明らかにした。工事計画の審査は作業量が膨大で、地元同意や運転前の検査などで、再稼働は今冬以降にずれこむ、という。
7月31日には、検察審査会が東電元幹部に対して「起訴相当」の議決を行った。闘いはこれからだ。必ず川内原発の再稼働を阻止しよう。