団結街道
週刊『三里塚』02頁(0900号01面06)(2014/07/28)
団結街道
いなか道をクルマで30分走っても、コンビニがないことは皆無に近い。問題も多々あろうが、私事で言うと胃腸の弱い小生にとって、急な下痢でもトイレに困らないのはありがたい限りである▼いや、そのコンビニの話ではない。近隣の農村地域を走っていると、コンビニと同じくらいあちこちで、雨後のタケノコのように太陽光パネルが設置されている▼2012年7月から再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度がスタートすると、次々と発電事業への新規参入が始まった。ソフトバンクの参入は有名だが、ブラック企業で名高い「ワタミ」をはじめ、「こんな企業!」もという名前が連らなっている▼農地については太陽光パネルへの転用が制限されていたが、「成長戦略」の一環として、今年の4月21日から「農山漁村再生可能エネルギー法」が施行された。耕作放棄地に限り、優良で貴重な「第1種農地」でも転用を認め、農地保護の規制を撤廃した▼「耕作放棄地の有効活用」と言う。だが実際には、耕作放棄の促進であり、企業による農地取得の露払いの役割を果たすものだ。▼金もうけで群がった太陽光パネル。「環境にやさしそう」に見えるが、ずさんな計画で廃棄物と化すものも少なくないだろう。その時もはや農地に戻すことはできず、大企業に奪われていく。こんなデタラメがまかり通るのも新自由主義なればこそ。打倒は急務だ。