ピンスポット 原子力規制委が川内原発「承認」 再稼働絶対阻止を 活断層など危険が次々露呈
週刊『三里塚』02頁(0900号01面05)(2014/07/28)
ピンスポット
原子力規制委が川内原発「承認」
再稼働絶対阻止を
活断層など危険が次々露呈
(写真 川内原発反対6千人集会【3月16日 鹿児島】)
原子力規制委員会は7月16日、九州電力川内原発1、2号機について、「新規制基準に適合する」とする審査書案を公表した。事実上の再稼働認可である。そもそも川内原発を「再稼働の最有力候補」としたのは、「原発周辺に大きな活断層がない」という点だった。ところが、昨年2月に出された地震調査研究推進本部の「九州の活断層の長期評価」によれば、甑(こしき)活断層の長さとマグニチュードの想定が九電の想定より大きく、この活断層が動いた場合、11倍も大きな地震になることが暴露されたのだ。
地震発生時の最大級の揺れを想定する基礎データも九電は気象庁の公式データの半分のデータを使ったことが明らかにされている。 最初から再稼働ありきだ。原子力規制委員長は「規制基準に適合はしているが、安全とは私は申し上げない」と言い、菅官房長官は「安全は規制委の判断に委ねる」と語った。何という責任のなすりあいか。
去年の9月にすべての商業原発が止まって以降も電気は足りている。安倍政権が原発再稼働に走る理由は戦争政治と一体の「潜在的核武装能力の保持」、この一点にある。