韓国鉄道労組が来訪 ソウル本部長 「全人民の連帯に感動した」
週刊『三里塚』02頁(0898号02面02)(2014/06/23)
韓国鉄道労組が来訪
ソウル本部長 「全人民の連帯に感動した」
(写真 反対同盟の萩原富夫さん【右】と交流するオムギリョンさん【中】、コジョンファンさん【6月9日 成田市東峰】)
6・8集会に参加した韓国鉄道労組ソウル本部のオムギリョン本部長、元民主労総ソウル本部長のコジョンファンさんらが、動労千葉の案内で6月9日午後、三里塚を訪れ反対同盟と交流を行った。
成田市天神峰・市東孝雄さん宅の離れで三里塚現闘が、市東さんの農地死守の闘いおよび三里塚闘争の歴史について簡単な説明。現闘員は市東さん宅前にある二つのヤグラに一行を案内した。コジョンファンさんは、封鎖された団結街道を前に「許せない」と怒りをあらわにした。
市東さんの南台の畑、東峰開拓組合道路、東峰神社などを訪れ、今なお国策を阻んで立つ三里塚闘争48年の歴史と現状を見て回った。
午後3時、東峰部落の萩原さん宅に立ち寄り、畑で農作業中の萩原富夫さんとあいさつを交わした。コジョンファンさんは、富夫さんとの再会を喜ぶとともに萩原進さんの突然の逝去への悲しみを語り、畑の土を直接手に取りながら「柔らかい」と肥沃な土に感激していた。
夕方、場所を移してビデオ「三里塚・大地の乱」を鑑賞した後、交流会を行った。動労千葉の川崎昌浩執行委員が司会を行い、始めに田中康宏委員長が「僕らは何人もの解雇者を出しながらジェット燃料輸送を拒否する闘いをした。これが労農連帯の出発点でした」と語り、それが国鉄分割・民営化と闘える力にもなったと反対同盟への感謝を表明した。
続いて反対同盟の北原鉱治事務局長が、戦争情勢への危機感を語り、国際連帯こそが戦争をとめる力だと力説した。オムギリョンさんは「農民だけではなく、労働者、学生を含めて闘いぬいた三里塚闘争であると認識した。労働者民衆の広範な闘いである三里塚闘争を韓国で多くの人たちに知らせたい。多くのことを学び、一生懸命闘い、組織し、そして多くの同志を連れて日本に来たいと考えている」と抱負を語ってくれた。