全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 行動隊機関紙を創刊 杉並補選でも奮闘 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0898号02面01)(2014/06/23)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 行動隊機関紙を創刊
 杉並補選でも奮闘
 東北大学・I

(写真 全学連三里塚現地行動隊が発行した「三里塚通信」第1号。全国学生に三里塚闘争の歴史と今を伝えようとしている)

 雨の日が続きますね。雨の中でも農作業は続きます。雨具の中の湿気や葉っぱから滴り落ちる雨粒、長靴にまとわりつく土との格闘…少しでも「恵みの雨」になっていれば良いのですが。
 この梅雨空の下で東京杉並では安倍政権打倒を真っ向から掲げる闘いが巻き起こっています。杉並区議会議員補欠選挙です。
 現在安倍政権は、集団的自衛権の閣議決定をなりふり構わず推し進め、戦争への道を突き進んでいます。すでに米帝がイラクへの軍事顧問団の派遣を決定し、新たな戦争に突入しようとする中、文字通り「地球の裏側でも戦争のできる国」をつくり上げようというのです。
 加えて安倍政権は、残業代ゼロ法などに象徴される労働者の切り捨て、賃下げ、首切りのための民営化・外注化を進めようとしています。これらを現場で進めているのが杉並区長田中区政です。 今回の杉並区議補選は現場から安倍政権にNOをたたきつける闘いです。この選挙に東京西部ユニオン北島邦彦副委員長が立ち上がりました。全学連現地行動隊も全力でこの選挙戦の一端を担いました。
●三里塚を知ろう
この激動の階級情勢の中、今こそ未来を担う青年・学生が反戦闘争・政治闘争に立ち上がる時です。三里塚闘争の歴史やその不屈の闘魂を学び、職場やキャンパスでの闘いに活かす、そしてその力を持ってさらに三里塚闘争を発展させる時です。
そのために現地行動隊は6月16日、青年・学生に向けた機関紙を創刊し、三里塚の闘いを広める活動を始めました。皆さんにもぜひ一読していただきたいと思います。これから次々と発行して行く中で、より多くの闘う青年・学生と三里塚闘争をつなげていきたいと考えています。
そのためには三里塚闘争とは何かをはっきりさせていかなければなりません。第1号はそういう問題意識のもとに書かれています。現地で生活するようになってしばらく経ちますが、あらためて原点に立ち返ることになりました。
 三里塚闘争は、日本帝国主義の「国策」に抗し、真っ向から闘って拠点を48年間守り抜いて来た闘いです。「空港絶対反対・農地死守・一切の話し合い拒否・実力闘争」という原則を曲げずに闘うことで、国家権力の重圧も跳ね返すことができることを証明してきた闘いです。反戦の砦、労農同盟・国際連帯の一大拠点として、戦争に突き進む安倍政権を打倒する闘いとして、今三里塚のような闘いが求められています。
 現在、政府・国土交通省は「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」(有識者会議)を設置し、2020年の東京オリンピックを口実に、成田空港の拡張での闘争破壊を目論んでいます。さらに第3滑走路の建設計画まで出され、この中でさらなる騒音の拡大、数百軒の周辺住民への立ち退きにまで踏み込んでいます。
 安倍政権・国土交通省―空港会社による新たな農地取り上げは絶対に許せません。これに対して周辺地域からも怒りの地熱が着実に高まっています。すべての青年・学生は7・13三里塚現地集会・デモに結集し、反撃の狼煙を上げよう! 周辺住民の怒りとつながり、新たな三里塚闘争を創り出そう! 3万人署名を集めきり、市東さんの農地決戦に勝利しよう!
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