14回目の一斉行動に決起 第3滑走路攻撃暴露に住民が衝撃
週刊『三里塚』02頁(0898号01面04)(2014/06/23)
14回目の一斉行動に決起
第3滑走路攻撃暴露に住民が衝撃
(写真 成田市【旧大栄町】新田で第3滑走路計画を弾劾する北原鉱治事務局長。左は宮本麻子さん【6月22日】)
6月22日、三里塚反対同盟と支援連は第14回目の周辺一斉行動に決起した。午前8時30分に約30人が天神峰の市東孝雄さん宅離れに集合。この日用意された「反対同盟ニュース」第9号を受け取った。
ニュースは1面で、国土交通省の有識者会議が6月6日に発表した「第3滑走路計画」をもとに、新滑走路が実際どこに造られるのかを地図上で示した。まさにとんでもない計画であることが一目瞭然だ。(上の図)
数百軒の強制移転、大規模な農地破壊を行うと同時に、反対同盟48年の闘いをつぶすことを狙った攻撃だ。周辺住民に徹底的に暴露し、住民無視、農村破壊、農地強奪の罪を重ねるこの「計画」を粉砕しよう、と参加者の意気込みが高まった。
6月25日に第2回の控訴審弁論が迫った市東さん農地闘争について、3万人署名運動で、この日に全日建運輸連帯労組関西生コン支部から1235筆が新たに届けられるなど、昨年千葉地裁に提出した1万1922筆をひとまず上回ったことが報告された。さらに全国から、また外国からも署名が届いているという。 市東孝雄さんが発言し、「大分目安がついてきた。あいにくの雨模様で大変だけど、今日をやりぬいて、25日の東京高裁での闘いを迎えましょう」と一同を激励した。萩原富夫さんは、6・25裁判への全力結集を訴え、「第3滑走路粉砕」を掲げた7・13現地闘争から10月全国集会への取り組みを確認した。
「ニュース」を必要部数確保して、それぞれが担当地域へと散っていった。
「第3滑走路」については空港周辺地域の住民は一切無視されたままだ。そこにこの計画を衝撃的に暴く「反対同盟ニュース」がくまなく配布されていった。「とんでもない話だ」「詳しい情報を教えてほしい」などの驚きと怒りの声が次々返ってきた。旧大栄町のある男性は憤慨して、「3本目の滑走路を飛ばせるなら飛ばしてみろ。その代わり成田山新勝寺の真上を飛ばすことが条件だ」とまくし立てた。
北原鉱治事務局長と婦人行動隊の宮本麻子さんは反対同盟宣伝カーに乗り込んだ。通常とコースを変え、この日は新滑走路の予定地に想定される旧大栄町川上と新田の2つの部落でスポット演説に立った。「こんな計画に対し、今ただちにここで反対の声を上げないと、地域が破壊されることを認めてしまう。48年間不屈に闘ってきた反対同盟とともに立ち上がろう」とアピールした。
午後からは千葉市に繰り出し、千葉中央公園付近と富士見町の繁華街で3万人署名を訴えた。婦人行動隊の木内敦子さんや全学連三里塚現地行動隊がマイクを握り、道行く人びとに熱烈に「農地取り上げ許さない」とのアピールを行った。「とめよう戦争への道!百万人署名千葉県連絡会」も合流した。夕方までの大奮闘で署名346筆を集めた。一同は疲れも見せず、6・25東京高裁での農地裁判控訴審闘争へ闘うことを確認し合った。