第3滑走路粉砕、市東さんの農地守れ 7・13緊急現地闘争へ 安倍の戦争政治に農地決戦で対決を 国交省報告許すな 周辺住民と連帯しよう
第3滑走路粉砕、市東さんの農地守れ
7・13緊急現地闘争へ
安倍の戦争政治に農地決戦で対決を
国交省報告許すな
周辺住民と連帯しよう
市東孝雄さんの6・25農地裁判控訴審闘争の攻勢的な前進を受けて、反対同盟は7・13緊急現地闘争を呼びかけている。成田空港の3本目滑走路の攻撃は市東さんの農地強奪攻撃そのものだ。そしてこれは、安倍政権―田中杉並区政と対決して展開された杉並区議補欠選挙闘争の勝利の地平を引き継ぎ発展させるものだ。7・13闘争を、集団的自衛権行使へと暴走する日帝安倍政権を打倒し、市東さんの農地を死守する決戦として闘おう。市東さんの畑に集まり、第3滑走路予定地をデモし、周辺住民と連帯しよう。安倍の戦争政治と対決する8・17集会へ。
三里塚は国際連帯の砦!
6月6日、日帝・国土交通省の「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」(=有識者会議=委員長・家田仁東京大学教授)は、成田と羽田の容量拡大に関する中間報告を発表した。2020年の東京オリンピック開催時までに、航空管制や誘導路機能の「改善」で、成田で4万回、羽田で3万9千回の拡大を図り、さらに2020年以降、成田、羽田両空港とも「新滑走路の増設」を掲げている。そこでは現在の2500㍍滑走路の1000㍍延長計画まで盛り込んでいる。
そして成田の第3滑走路に関して2つの案の概念図を示している。現在の暫定(B)滑走路の東側に、現行滑走路との離隔距離を変えた2つの3500㍍滑走路案を図示している。
要するに、成田を4000㍍1本、3500㍍2本=合計3本の滑走路を備えた空港として何が何でも整備したいという、日帝・安倍政権、国交省、成田空港会社の願望がむき出しになっているのだ。(左の想定図参照)
その意図は、安倍政権による戦争と改憲、アジア勢力圏化・争闘戦のためのインフラ形成に他ならない。記者会見した家田委員長は、「首都圏は日本のエンジンであり、これからアジアの活力を取り込んでいかなければならない」と述べ、成田の没落に危機感を深める地元利権団体は「日本経済再生のための喫緊の課題」などと、成田の第3滑走路建設=空港容量拡大攻撃が、大恐慌と新自由主義政策の破綻に追いつめられた日帝・安倍政権の延命戦略の一環をなしていることをはっきり語っている。
最大の問題は、この第3滑走路攻撃が、三里塚闘争を解体・一掃することなしには、〝絵に描いたモチ〟であることだ。その点で、現在、最大の反対同盟破壊攻撃である市東孝雄さんへの農地法を使った強制収用攻撃と完全に一体だということだ。
闘いの側から言えば、三里塚闘争が、日帝ののど元に食らいつき、その死命を制する巨大な闘いであることが改めて明らかになったと言える。48年の絶対反対の闘いが、戦争と改憲を阻止する真価を発揮する時が来たのだ。
第3滑走路による被害は、滑走路の予定地に想定される旧大栄町を中心として、反対同盟の拠点である東峰部落をはじめ、新田や吉岡(きちおか)、川上、多良貝(たらがい)、一鍬田(ひとくわだ)、五辻(いつじ)など、強制移転家屋が200〜300軒にも及び、拡大する騒音地域の住民まで含めれば数千軒が深刻な生活破壊をこうむる。
まさに成田空港計画が三里塚地区に突如もたらされた「1966年的情勢」が生まれつつあるのだ。反対同盟はこの第3滑走路攻撃を計画段階で阻止するために、7・13緊急現地闘争を決定した。この闘いは前述した地域をデモ行進する計画となっており、周辺住民の人びとと具体的に連帯する画期的な闘いだ。
何よりも、10月8日に決まった第3回目の市東さん農地裁判控訴審闘争にむけた闘いと完全に一つの闘いとして展開しなければならない。3万人署名のさらなる展開が重要だ。現代革命への挑戦として前進する動労千葉・動労水戸を先頭とする国鉄決戦、「生きさせろ」と決起を開始している青年労働者、学生の闘いがけん引する2010年代中期階級決戦の一翼として、三里塚は安倍政権の戦争攻撃阻止の拠点だ。そして、韓国鉄道労組の来訪にみられるように(2面参照)、国際連帯の砦だ。福島・沖縄とともに前進しよう。
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7・13緊急現地闘争
●7月13日(日)午後2時
●成田市天神峰 花植木センター横・市東孝雄さんの畑
≪主催≫三里塚芝山連合空港反対同盟