北総の空の下で 新緑の季節 一斉行動で絆深め
週刊『三里塚』02頁(0895号02面08)(2014/05/12)
北総の空の下で
新緑の季節
一斉行動で絆深め
新緑の季節です。寒風に耐えたそら豆やエンドウが花を付け、じゃが芋や人参、玉ねぎ
の実が大きくなってきます。今年の田植えは、萩原さんも市東さんも5月4日。飯米を確保して、長期戦に備えます。
一斉行動日の他にも周辺地域でこつこつと集めた農地取り上げ反対署名が、目標の百筆を超えました。新しい出会いあり、昔選挙で知り合った人との再会あり、人とつながることの楽しさを実感しています。「あら!久しぶり!」と迎えてくれた一家とは15年ぶりくらいの再会でした。会えずにビラをポストに入れていた人には数年ぶりに再会しました。3月で退職したそうで、ビラは職場で皆に見せていたとのこと。有機野菜が欲しいと萩原さん宅まで来て、産直のお付き合いも始まりました。今回初めて会った同世代の女性は、実家が空港敷地内でした。友達や地域が引き裂かれた苦い経験があり「今さら羽田を拡張するなら無理に空港を造ることはなかったのに」と割り切れない思いを語ってくれました。私が回っているのは主に北と南の騒音直下です。農村の深刻な実態も見えてきました。「今の現状で後を継げとは言えない」―少子化と農業つぶしの政策に空港による過疎化が重なって、多くの専業農家が展望を失っているのです。
周辺地域に、降って湧いたように「第3滑走路建設」問題が浮上しました。場当り的な政治で住民を愚弄する連中に、新たな反対運動を!
北里一枝