TPP APECで妥結策動 絶対阻止にむけて闘おう
週刊『三里塚』02頁(0895号02面05)(2014/05/12)
TPP APECで妥結策動
絶対阻止にむけて闘おう
(写真 日米争闘戦の激化の中で開かれた日米首脳会談。TPP交渉で対立した)
4月24〜25日の日米首脳会談は、TPPをめぐって激しい争闘戦が闘われた。両者とも、TPP交渉妥結を望んでいたことは明らかだが、双方が国内での階級支配の危機を抱え、妥協しようにもできない実態が浮き彫りになった。
「実質合意」とも報道されており、事態の進行は予断を許さない。5月17〜18日に中国の青島で太平洋経済協力会議(APEC)の貿易担当相会合が開かれる。これに合わせて5月12〜15日にベトナムでTPP交渉の首席交渉官会合を開く方向で日程調整が続いている。進展次第では5月20日前後に閣僚会合を開こうとの思惑だ。
しかし、アメリカ国内でも自動車労組などを中心に、TPPに反対する声が強まっている。アメリカでは通商交渉の権限は議会が握っている。そのため、TPPのような重要交渉にあたっては通常、「TPA=大統領貿易促進権限」と呼ばれる議会からの一任状を取得して、大統領が交渉に臨む。ところが、民主党内からの反対が強いため、1月オバマは、このTPA取得に失敗した。つまり、4月23日、オバマは何の権限もなく日本に来たことになる。今こそ、TPPを粉砕するチャンスだ。三里塚・全国農民会議を先頭に反TPP闘争を強化しよう。