団結街道
週刊『三里塚』02頁(0895号01面06)(2014/05/12)
団結街道
「成田第3滑走路実現する会」の設立総会に弾劾のシュプレヒコールをあげながら、ふと入口に掲げられたのぼり旗に目をやると、そこには「みんなでつくろう、安全で静かな空港を!」の文字。ふざけるな! 騒音に苦しむ周辺住民の怒りを何と思っているのか▼つぎはぎだらけで危険なナリタに3本目の滑走路など、どう計画しようが「安全」とは無縁だ。そもそも、新自由主義の破綻で鉄道と同様、空の安全はいまや崩壊の危機に瀕している▼那覇空港であわや墜落という事態を引き起こしたピーチ・アビエーションは、相次ぐ病欠で機長を確保できず、5月以降に2000便以上が欠航するという。LCCの成功例と言われるピーチの、無謀な運航ぶりがあらわとなった▼さかのぼれば1987年、国鉄分割民営化と時を同じくして日本航空が完全民営化された。規制緩和と競争の激化が進む中で、全日空では乗務時間制限が改悪され、パイロットの長期病欠・休職者数は年々増加。昨今では年間100人(20年前の2倍)に及ぼうとしている▼航空自由化とLCCの参入でさらに競争は激しくなり、いまやパイロット不足が大きな問題だ。それなら、4年前大量に首を切った日本航空の労働者の解雇を撤回しないのはなぜか? 分断と労組破壊だ▼「命よりカネ」の新自由主義打倒へ怒りはひとつ。空港労働者との連帯をぜひ実現したい。