鈴コン闘争 「解雇撤回」の完全勝利 この快挙に続き6・25へ
週刊『三里塚』02頁(0894号02面05)(2014/04/28)
鈴コン闘争
「解雇撤回」の完全勝利
この快挙に続き6・25へ
(写真 勝利集会の後、団結ガンバローで職場復帰へのさらなる闘いを誓った【4月16日 東京地裁前】)
4月16日、東京地方裁判所民事36部(古庄研裁判官)で行われた東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会三役の解雇撤回訴訟で、画期的な勝利判決が闘いとられた。
解雇は無効(地位確認)、未払い賃金および判決確定までの賃金支払いについて仮執行宣言も付いた鮮やかな勝利判決だ。
この日は150人を上回る仲間が集まった。三里塚現地からも三里塚現闘・全学連行動隊がかけつけた。午後1時10分、開廷。被告の鈴木資本は代理人も含めて逃亡して一人も現れない。裁判長が静かに判決主文を読み上げ始める。主文の冒頭は「原告(組合員)らが、被告(会社)に対し、雇用契約上の権利を有する地位にあることを確認する」だった。さらに未払い賃金の支払い、判決確定までの賃金支払いについても仮執行を認める内容だ。
1時13分、傍聴席から飛び出してきた動労千葉の川崎昌浩執行委員が興奮した声で叫んだ。「解雇撤回!」。法廷から当該分会、傍聴者が廊下に出て「勝利判決だ!」と叫ぶ。すごい拍手と歓声。至る所で握手がひろがる。ただちに地裁前に移って報告集会となった。
合同・一般労組全国協の司会のもと、鈴コン闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんが「鈴コンの闘いは、労働者を人間扱いしない資本家への怒りの爆発だ。さらに闘おう」と檄を発した。動労千葉の田中委員長、動労水戸の石井委員長が続く。「おめでとう、そしてありがとう。この画期的勝利を全国全職場に押し広げよう」。当該分会の内尾稔さん、吉本伸幸さん、鈴木善弘さんも高揚して口々に「支援連帯の力が勝利を作った。闘いは解雇撤回・職場復帰、そして非正規職撤廃まで続く。勝ち抜こう」と新たな決意を語った。藤田正人弁護士、鈴木達夫弁護士も勝利の大きさを訴えた。「仮執行がついた」との報告に「何、仮執行?」と、三里塚現地からかけつけたメンバーは、ついつい現闘本部裁判や市東さんの農地裁判を想像して、驚いてしまったが話は逆だった。
2009年の分会結成以来2年半、の激闘を貫いた結果としての4・16判決は、9・25国鉄高裁判決に加えて、安倍と資本家階級に大打撃を与えている。この快挙は市東さん農地裁判の勝利につながる。