12回目の一斉行動に立つ 反対同盟〝成田の沈下とまらぬ〟
週刊『三里塚』02頁(0894号01面03)(2014/04/28)
12回目の一斉行動に立つ
反対同盟〝成田の沈下とまらぬ〟
(写真 朝の打ち合わせ。「反対同盟ニュース7号」で訴えのポイントを確認【成田市天神峰】)
4月20日、反対同盟と現地支援は、昨年5月19日に始めた周辺行動の第12回目の闘いに決起した。いつもどおり、成田市天神峰の市東孝雄さんの離れに約30人が集まった。この打ち合わせをしている建物も、農地裁判における明け渡しの対象となっている場所だ。
北原鉱治事務局長があいさつを行った。「3月26日の控訴審第1回弁論はすばらしかった。相手の急所をついた闘いだった。特に市東さんの陳述は裁判長を圧倒した。さらに今日の行動をがんばろう」と檄を飛ばした。
萩原富夫さんは「今日の『反対同盟ニュース7号』で報道されているけれど、『3本目の滑走路』を検討していた国土交通省の首都圏空港機能強化検討委員会が、3月末に報告書を出す予定でいたが延期せざるをえなくなったという。そんな報告をすれば地元の住民の怒りに火を注ぐため、踏み込めていない。われわれの周辺行動の一つの成果とも言えると思う」「頑張ろう」と激励した。
最後に市東孝雄さんが「地道な活動だけれども大切な行動だ。3月30日から羽田の国際線が本格的に増便され、成田から羽田へとシフトが起きている。『ハブ空港』なんていまだに利権団体が騒いでいるけど、成田の未来はない。いよいよわれわれの努力が報われる日が来ている」と勝利感を語った。
反対同盟を先頭に各支援が担当地域へ散って行った。
伊藤信晴さんはかつてあった周辺住民会議の旧メンバーの家を訪ねて歩いた。そのうちの一人が羽田と成田の事情に詳しく、「もう成田に展望はないよ。羽田と比べたら大違いだ。羽田は夜でも明かりがこうこうと点いて活気があるが、成田は夜になると墓場のようだ」と語っていたという。
宮本麻子さんは芝山西部を回って有力な支持者候補と対話。
北原事務局長もいつものように旧下総地域から多古町、芝山町、地元三里塚へ南下して辻説法。市東さんから農地を奪おうとするNAAの非道を弾劾しつつ、各地域で3・26の控訴審闘争の様子を報告、「みなさんから頂いた署名8019筆を貝阿彌裁判長につきつけました」「さらに6月25日にむけて協力をお願いします」と声を張り上げた。この宣伝カーには毎回、公安警察の私服車両が尾行してくる。
新たな挑戦課題
宣伝カーはこの尾行にもふれつつ、4月14日に成田市中郷体育館で行われた空港拡張のための公聴会を弾劾した。午後からはボイスを宮本麻子さんが担当して終日宣伝をやりぬいた。午後4時30分から市東さん宅離れに再び集まっての総括の会議。それぞれが成果と反省を報告し合った。
この日の署名は85筆。この後、一斉行動は連月継続しつつ、千葉や東京のターミナル駅での街宣、各種イベント、集会への参加と働きかけ等にへと進出する課題について熱い議論が交わされた。