「成田に3本目の滑走路を」 自民党推進議連が圧力
週刊『三里塚』02頁(0892号02面07)(2014/03/24)
「成田に3本目の滑走路を」
自民党推進議連が圧力
成田空港に3本目の滑走路を要求する動きが、永田町や成田現地で加速している。3月12日、「自民党成田国際空港推進議員連盟」(二階俊博会長)は、太田昭宏国土交通大臣に対して、成田空港での3本目の滑走路建設を要求したのみならず深夜・早朝の離着陸制限を見直せとの「決議」を手渡した。
太田国交大臣は「やるべきことはしっかりやる。一項目ずつ検討する」と応じたという。会長の二階俊博は「私は客観的に見て県や成田市などの地元はもっと真剣に、もっと情熱的に立ち上がった方がよいと痛感する」などと地元利権団体に発破をかけた。
地元選出の林幹雄同議連幹事長は「前と違って、絶対反対とか、何でも反対という成田ではない。理解は広く、早いのではないか」などと住民の怒りを冒涜する発言を行った。
本紙既報のとおり2月27日には成田現地で、成田商工会議所などが小泉一成市長に対して、3本目の滑走路建設を求める要望書を出した。これらは国交省の「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」が3月末に報告書を提出する予定になっているため、その中に「3本目の滑走路、深夜早朝離着陸制限の見直し(24時間空港化!)」などを盛り込むことを求めるキャンペーンの一環だ。
冗談ではない。何が「3本目滑走路、24時間化」か。住民無視にもほどがある。今こそ怒りの声を上げよう。空港絶対反対の声がいかに強いか、二階に、林につきつけてやろう。