反対同盟の発言

週刊『三里塚』02頁(0892号01面02)(2014/03/24)


反対同盟の発言

農地強奪を阻む 北原鉱治事務局長

 今日は全国の皆さんが集まっている。代償を求めることなく農地を守り農民として生きる。労働者ととともに生きる。これが三里塚の48年であった。今日の集会は初めて東京で開くことができた。3月26日の東京高裁の第1回の法廷に皆さんぜひとも参加していただきたい。市東孝雄から生活の糧である農地を奪うことなどどうして許せるか。何が正しいのか、はっきり証言していきたいと思う。戦争と核に反対し、日本の農民と労働者の将来のために国が市東さんの土地を自由に強奪することを阻む。

改めて労農連帯 天神峰・市東孝雄さん

 いよいよ東京高裁での裁判が始まる。私は決意も新たに控訴審を勝ちぬく。第一審の判決は全く認められないひどいものだった。土地収用法が使えないのだから農地法で取って当然だ、と開き直ったことを書いている。絶対認められない。原発・沖縄と、皆歯を食いしばり少しの壁をこじ開けようとしてがんばっている。それが民衆の闘いだと思った。政府は企業の農業参入に道を開いて、企業が農地を所有できることを認めようとしている。TPPで農家は破壊される。
 そして農地を企業が買いあさる。私の問題はこれから起きる全国の農家の問題と同じだ。この農家の問題は、不安定・低賃金の労働者の問題でもある。皆さん、あらゆる運動が垣根を越えて連帯し闘いましょう。

萩原進の遺志継ぐ 東峰・萩原富夫さん

 司法制度の改悪が成される中、いわゆる一発結審を常とう手段とする東京高裁で、大変緊迫した状況にある。本日の闘争を意気高く闘い、26日に東京高裁を包囲する大闘争に立ち上がりろう。反対同盟は、萩原進事務局次長が生前訴えた「首都霞が関に攻め上ろう」という方針を実践してきた。
 私は、親父・萩原進の遺志を継ぐものとして、また苦労して開拓して豊かな農地を作り上げてきた作治じいちゃん、哲子ばあちゃんの遺志を継ぐ萩原家を代表して、空港廃港の断固とした意思を表明します。

農地は農民のもの 事務局員・伊藤信晴さん

 亡くなった戸村委員長は、「農地は農民のものだ」と語った。この点を徹底的にはっきりさせ、東京高裁の闘いに決起したい。市東さんの農地を死守して勝利しよう。

決意込めカンパを 婦行・宮本麻子さん

 控訴審闘争に向け、反対同盟は宣伝カーのアンプを最新のものにした。パンフレット、リーフレット、ビラを何万枚も作り、周辺・全国に送って自らも先頭で配った。心苦しいが決意のこもった圧倒的なカンパをお願いしたい。

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