「今後も利用」は2割 成田国内線の利用調査 羽田との差はっきり

週刊『三里塚』02頁(0890号02面04)(2014/02/24)


 「今後も利用」は2割
 成田国内線の利用調査 羽田との差はっきり


 2月3日、ちばぎん総合研究所が、昨秋行った成田空港の利用客調査で、成田空港の国内線について問われた人の内、8割が「知らない」と答えていたことが分かった。
 さらにそれらの乗客は羽田空港発の国内線と併用している人が多く、そのうち「今後も成田を使う」と答えたのは2割に過ぎなかったことが分かった。
 NAAは現在、111億円もかけて格安航空会社(LCC)専用ターミナルを空港東側に建設中だ。成田空港の国内線はこのLCCが大半を運航しているが、LCC誘致をあてこんだNAAの延命策も、絵に描いたモチに終わる情勢だ。
 アンケート調査に表れているように、羽田との競合路線ではまったく太刀打ちできないのが現状だ。1時間以上もかけて遠い成田にやってきて、飛行時間が1、2時間の国内線に乗ろうという顧客は多くない。子どもでも分かる理屈だ。
 それを承知しつつ、「3本目の滑走路」や「北側に千㍍延伸」(首都圏空港機能検討小委員会)などの住民敵視政策で延命しようとしているのがNAAであり、後押ししているのが国土交通省だ。
 住民の怒りが猛然と爆発し始めている。文字通り空港が怒りで包囲される日は近い。
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