最高裁決戦へ攻勢を 東京 2・16国鉄集会に665人
週刊『三里塚』02頁(0890号01面04)(2014/02/24)
最高裁決戦へ攻勢を
東京 2・16国鉄集会に665人
(写真 665人の結集で大成功した2・16国鉄集会【東京・すみだ産業会館】)
「国鉄分割・民営化で不当解雇から27年―2・16労働者集会」は、東京・北海道・九州の全国3カ所で開催された。東京集会には、すみだ産業会館の会場からあふれる665人が結集し、1047名解雇撤回・JR復帰の最高裁闘争の決戦陣形を構築した。
主催者あいさつ・花輪不二男さん(世田谷地区労働組合協議会顧問)と動労千葉からの報告として田中康宏委員長の発言がなされて、本集会をもって東京高裁9・25判決の地平を引き継ぎ、最高裁闘争勝利へ新たな攻勢をかけることを全参加者の確認とした。花輪さんは、既成勢力の解雇撤回闘争を終わらせようとする動きを強く弾劾し、不当労働行為に対しては「倍で返す」労働運動の原則を強調した。田中委員長は、安倍の戦争と総非正規職化の攻撃に労働運動が力を取り戻し職場から反撃することを訴えた。そして動労千葉は外注化攻撃と対決しCTS(千葉鉄道サービス)の非正規労働者を組織化する新しい闘いに入ると決意を表明した。葉山岳夫顧問弁護団長は、国鉄改革法やJR不採用名簿が国鉄・JR・運輸省・裁判所が一体となって作成したものであり、分割・民営化による解雇は国家的不当労働行為そのものであることを解説した。
また集会では、都知事選を闘った鈴木達夫弁護士が連帯のあいさつに立ち、満場からの喝采を浴びた。鈴木さんは「労働者が本当に勝っていくために訴え、1千万都民と結合した。闘う労働運動を再建しようということは、労働者の胸に確実に届いた」と意気高く宣言した。特別報告で労働運動研究家の金元重さんが韓国鉄道労組ストを、自治体委託業務の民間労働者が自治体民営化の現状を報告、署名呼びかけ人は「解雇撤回・共同闘争」を訴えた。国労新潟・星野文男さんが新津車両製作所の分社化阻止闘争を報告した後、動労千葉争議団の高石正博さんと中村仁さんが登壇し、「解雇撤回まで闘う」と元気に決意表明した。さらに、動労千葉・長田敏之書記長のカンパ・アピールをはさんで「JR外注化粉砕!非正規職撤廃へ」「決意表明」のそれぞれに現場労働者が登壇し、階級的労働運動の復権と職場権力の獲得を呼びかけた。中でも、動労千葉青年部長の北嶋琢磨さんの「原職復帰」の報告と決意は、全参加者に励ましを与えた。青年労働者の若々しい運動が不屈に甦っている。「国鉄解雇撤回」最高裁10万署名を取り組み、市東さん3万人署名を貫徹し、3・11郡山、3・23芝公園―3・26東京高裁に結集しよう。