ヤグラ裁判を闘う 不当な訴訟指揮を弾劾
週刊『三里塚』02頁(0889号02面07)(2014/02/10)
ヤグラ裁判を闘う
不当な訴訟指揮を弾劾
1月22日、千葉地裁民事第3部(多見谷寿郎裁判長)で、天神峰ヤグラ裁判の口頭弁論が開かれた。この裁判は、市東孝雄さんの農地裁判で、成田空港会社(NAA)が市東さんに明け渡しを求めている物件のうち、天神峰の監視ヤグラなど4つの工作物が反対同盟の所有であることを認めさせて、強制撤去を阻止するためものだ。
多見谷裁判長は前回、NAAに「原告の請求に対して却下を求める方法もある」と露骨に門前払いをそそのかした。それに応じて今回NAAは1月14日付で、事実関係で争うことを放棄して「請求却下を求める」という書面を臆面もなく提出してきた。裁判所の却下判決を当てにした裁判の常識さえ踏みにじるやり口だ。反対同盟顧問弁護団は「公平な訴訟指揮をやれ」と突きつけ、傍聴席からも多見谷弾劾の声が飛んだ。
さらに、NAAが「所有権のことは執行の段階で申し出ればいい」などと主張していることについて、弁護団は2011年8月6日の現闘本部撤去強制執行時の現実を示して反論した。この時、反対同盟には成田治安法の封鎖解除の通知はなく、執行宣告もなく、立ち会いを求めもせず、執行官に面談を求めた顧問弁護団にはNAA職員を名乗る者が立ちはだかった。これが三里塚への攻撃の現実だ。「これを知っているのか」との追及に対し、NAAの代理人弁護士は「この場で答えるつもりはない」と居直った。弁護団は書面での釈明を断固要求した。
また弁護団は、反対同盟作成の新パンフ「市東さんの農地裁判控訴審勝利へ!農地は私たちの命」を証拠提出した。