北総の空の下で 点から面へ 一斉行動で手応え
週刊『三里塚』02頁(0889号02面06)(2014/02/10)
北総の空の下で
点から面へ
一斉行動で手応え
冬真只中です。モコモコに着膨れて、寒風の中での農作業が続きます。暖冬より、冬は寒いほうが春野菜の出来がいいようです。野菜も人も、寒さに耐える中で多くのものを蓄えるのでしょうね。
1月26日、今年初の周辺署名一斉行動に参加しました。控訴審に向けた新署名の第1弾です。私は、空港北側直下と側面にあたる二地域を回りました。
前回留守や回りきれなかったお宅で、新たに5軒から9筆の署名をもらうことができました。去年積極的に支援してくれたお宅では近所を紹介してくれたり、他県で働いている息子の署名を加えてくれたり、一つでも増やそうと親身になってくれました。騒音問題やTPPへの危惧など、相手の問題意識も少しずつ聞かせてもらえるようになりました。
全体の署名総数は、昨年の初回に比べて格段に多く、「点から面へ」じわじわと浸透している手ごたえを実感できた1日でした。
長期間のブランクがあるとはいえ、昔各部落に空港反対同盟のあった地域です。前回手渡ししたカラーパンフレットが、埋(うず)み火の点火剤になった側面もあると思います。
また、多くのお宅で、昨年末急逝した萩原進さんの話題になりました。「かっこよかったよ!」という若かりし日の姿とか。
北総台地に新たな闘いの火を灯すこと、農民が社会変革の一翼を担うこと――進さんが強力なリーダーシップでめざしたことを全員の力で実現します。
北里一枝