団結街道
週刊『三里塚』02頁(0886号01面03)(2014/01/01)
団結街道
12月9日、全日空が、自らの国際線について、成田から羽田へ大幅にシフトする方針を発表した。羽田空港の国際線枠が来年3月30日から3万回増えることに伴って、同社は毎日往復11便を分け与えられることになった。この増枠分を使って、現在の10路線から16路線へと6路線新設するという▼戦々恐々なのが成田空港会社(NAA)だ。羽田ではすでに国際線が6万回飛んでいるが、成田に配慮してどれも深夜・早朝だ。今回初めて昼間の時間帯に年3万回(毎日の便数に直すと往復計算で40便)を認めた。「脅威」だ。NAAの夏目誠社長も「羽田に移って成田に(地盤沈下の)影響が出るのは避けられない」と認めた▼全日空の方針発表でその流れが明確になった。同社は成田―ロンドン線を廃止して、羽田―ロンドン線とする。さらに、毎日2便飛ばしている成田―シンガポール線、成田―バンコク線のうち1便を羽田に移す。この両路線の残された1便もやがて羽田に移されることはまちがいない▼都心から70㌔も離れた成田まで来なくても羽田から同じルートで飛行便があるなら、大半の旅客がそちらに移る。国内線との乗り継ぎ便の多さも比較にならない▼成田は48年前の強引な位置決定、暴力的な空港建設という、原点的矛盾に結局引き戻される。それもこれも半世紀近くにわたる三里塚闘争の力だ▼市東さんの農地を守る闘いが決戦となる2014年。動労千葉を先頭とした6千万労働者との連帯、あらゆる階層の人びとの反国策の闘いとの結合を求めて、三里塚は霞が関をめざす。