『中核』復刊第2号~革命家マルクスの復権~(マルクス主義学生同盟・中核派機関誌)
まもなく12月25日、マルクス主義学生同盟・中核派は『中核』復刊第2号「『革命家マルクス』の復権――『資本論』発刊150年にあたって」を発行します!
今年2017年は、ロシア革命100周年であるとともに、マルクス著『資本論』第1巻の発刊150周年にあたります。私たちは、ブルジョアジーやブルジョア学者、または日本共産党が歪めてきた「マルクス主義」を、プロレタリア世界革命の思想として甦らせたい。
カール・マルクス(1818~1883)はこれまで、「隠遁した理論家」「運動実践には関与していない経済学者」のように描かれる傾向がありました。マルクスの初期だけを強調し、過度にマルクス主義哲学だけを取り出す傾向などもあります。近年で言えば、昨年4月に発行された『カール・マルクス――資本主義と闘った社会思想家』(ちくま新書、佐々木隆治著)などはその典型です。マルクスの言葉を使いながらも、資本主義の「産みの苦しみを短くし、やわらげる」とマルクス主義を切縮めています。
しかし、マルクス(と盟友フリードリヒ・エンゲルス)こそ、労働者階級の解放-プロレタリア革命勝利のために、そして革命的労働者党と労働組合組織のために生涯をかけて闘った、すぐれた革命家です。本書では、あるがままのマルクス=「革命家マルクス」を生き生きと甦らせました。
本書は、マルクス主義の理論だけでなく、マルクスとエンゲルスの組織実践と苦闘に肉薄しました。特に、マルクスの革命党建設における組織事業は、彼の人格の最も興味ある部分ですが、従来ほとんど見逃されてきました。私たちは40年代後半にマルクスが組織指導者として演じた重要な役割を理解しなければ、彼が後に1848~49年の革命の期間、そして「第一インターナショナル」の期間中に組織者として演じた素晴らしい役割も理解することはできないと考えました。
また、本書はマルクスとエンゲルスが成長・成熟した時代環境にも一定程度触れ、彼らの思想的・実践的な発展とその背景が分かるようにしました。当然、マルクス・エンゲルスと言えども社会的環境の産物であり、彼ら以前に積み上げられてきた人間の闘いの歴史、それを元にした理論を基礎に、「資本主義打倒→共産主義社会建設」のイデオロギーとしてのマルクス主義は創造されたのです。
21世紀革命の実現へ、「生きたマルクス主義」を甦らせよう。今こそ、労働者自己解放思想としてのマルクス主義を甦らせよう。マルクスの革命の実践を教訓に、その思想、組織実践、そのパトスを受け継ぎ、闘う労働運動と学生運動を全国につくり出そう! プロレタリア世界革命へ!青年・学生がその先頭に立とう!
新書版で定価1000円+税です。購入はお近くの中核派か、取り扱い書店、AMAZONでも購入できます。
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