215号ー軍拡・戦争国会粉砕を!
【内容紹介】
▼1月25日、米バイデン政権による主力戦車「エイブラムス」のウクライナへの供与表明を受けてドイツ・ショルツ政権が世界最強と言われる大型主力戦車「レオパルト2」の供与を決定、ウクライナ戦争は新たな段階を迎えました。このような状況のなか岸田首相は1月30日の衆院予算委員会で、日本が直接攻撃を受けなくても集団的自衛権行使として「反撃能力」を発動可能と答弁しました。31日には、他国の戦闘機が飛来しただけでも「反撃能力」を行使する可能性に言及しました。岸田政権は、昨年末の安保3文書(「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」)の閣議決定をもって、戦争国家化に向かって一気に突き進んでいます。このようにウクライナ戦争から中国侵略戦争・世界戦争へと突き進む米欧日帝国主義にたいして、今こそ国際的な反戦決起が求められています。そのための、きわめて有効な理論的・政治的武器として今回の『共産主義者』215号があります。
▼島崎論文は、〈Ⅰ ウクライナ戦争とアメリカ帝国主義の経済的危機の激化〉〈Ⅱ 半世紀の米中関係とアメリカの中国侵略戦争〉〈Ⅲ 大軍拡と戦争に一切をかけて破滅に突き進む日本帝国主義〉を論じています。仲山論文は、戦争に突入した自国政府との闘いにおいて、第1次世界大戦勃発前にレーニンらの懸命の努力によって発出された「バーゼル宣言」(バーゼルにおける国際社会党臨時大会の宣言 1912年11月)の原則を今こそ復権し、その今日的貫徹のために闘うことを訴えています。水樹論文は、戦後世界体制が最後的崩壊にいたり、命脈の尽き果てた資本主義がその全矛盾をウクライナ戦争・中国侵略戦争ー世界戦争という形で爆発させつつある今だからこそ、『資本論』をあらためて「革命の書」としてつかみきることが重要――この立場から『資本論』の内容と核心を説得力豊かに明確にした70ページの労作です。
【共産主義者215号 もくじ】
(1)中国侵略戦争を不可避とする米日帝の経済危機
半世紀間の米中関係から戦争激化の現局面をとらえ返す
島崎光晴
(2)バーゼル宣言を復権し、「戦争を内乱へ」の闘いを
帝国主義戦争の爆発としての米中―ウクライナ戦争
仲山良介
(3)党学校講義録
『資本論』と現代革命
反帝・反スターリン主義の確固たる科学的基礎
水樹 豊
(4)革共同政治局の2023年1・1アピール
軍拡・戦争国会粉砕
杉並区議選勝利・G7広島サミット粉砕へ