212号ー革共同第8回大会報告・決定集
【内容紹介】
▼ウクライナ戦争が勃発し、それは日々死と破壊、そしてありとあらゆる災厄(さいやく)をもたらしながら、ますます拡大の様相を深めています。1989~91年のソ連・東欧スターリン主義崩壊以降、EU・NATOは経済的・政治的・軍事的に東方拡大を進めてきました。その米欧帝国主義の東方拡大の結果、かつての中・東欧スターリン主義諸国ばかりかバルト三国(旧ソ連邦の一部)まで軒並みEUないし NATOに加盟するにいたりました。この巨大な動向が、ロシアを徹底的に追いつめました。米欧帝国主義による、経済・政治・軍事・文化その他といった総合的な力で――真綿で首を絞めるように――相当追いつめられつづけたロシア・プーチンは、状況を軍事的に打開するものとして今回のウクライナ軍事侵攻に踏み切りました。そして、このプーチンによるウクライナ侵略戦争は、戦争の展開が進むにつれてますますロシア対米・NATOの正面対決と総力戦の様相を強めつつあります。これは世界戦争・核戦争への道です。全世界の労働者階級の力でそれを絶対に阻止しなければなりません。
▼いよいよ中核派の出番です。1960年、70年を超える巨大な反戦闘争をつくりだしましょう! 日本の帝国主義支配階級はこのかん、「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ち行かなくなる」(JR東海名誉会長・葛西敬之)などとうそぶいてきました。この戦時下において、改憲を阻止する闘いは本番を迎えます。自民党や維新は改憲を声高にアジり、日本共産党まで「自衛隊の活用」を公言するにいたりました。こうした流れに断固対決し、労働者を搾取し支配する日本の支配階級を打倒する闘いが今こそ必要です。私たちが闘うべき相手は自国政府です。ロシアをはじめ全世界で、すでに巨大な反戦闘争が闘われています。これと固く連帯し(国際連帯)、自国帝国主義=資本主義を打倒しましょう。
▼今回の『共産主義者』212号は、革共同第8回全国大会の報告・決定集です。現在の世界情勢をどのようにとらえるか、そこにおける党と労働者階級人民の闘いはどのようなものであるべきか――その核心問題が真っ向から提起されています。是非手にとってご覧ください。
【共産主義者212号 もくじ】
(1)【大会開催についての報告】
新自由主義と闘いぬいた30年を総括し、世界戦争の開始を革命に転化する党へ
革命的共産主義者同盟政治局
(2)【第1報告】
5月テーゼから30年の格闘と到達地平
(3)【第2報告】
革命的情勢の成熟と革命的共産主義者の党の基本的任務について
(4)【大会発言】
1 反帝国主義・反スターリン主義が真価発揮する時代の到来
革共同議長・清水丈夫
2 青年・学生の決起かちとり、反戦政治闘争の大爆発へ
革共同中央学生組織委員会
(5)【大会決議】
旧政治局員・大原武史除名決議/旧中央執行委員・井上除名決議
特別決議 星野国賠勝利! 大坂正明同志、須賀武敏同志を奪還しよう!
(6) 【関連資料】
1991年5月テーゼ、および関連諸論文
(7)杉並区議会闘争の報告
「挙国一致」決議に反対! 反戦を貫く
杉並区議会議員・洞口朋子
(8)戦後世界体制の最後的崩壊とウクライナ戦争
反帝国主義・反スターリン主義世界革命のみが戦争を終わらせる
仲山良介