207号ー新段階に突入したアメリカ階級闘争
【内容紹介】
▼2021年は冒頭から、コロナ感染急拡大のなかで、「緊急事態宣言」下の緊迫した闘いとなっています。菅首相は、コロナ対策で無能を露呈し支持率は激減しています。東京五輪開催に固執していますが、オリンピックは中止し、3兆円もの五輪予算はすべてコロナ対策に振り向けるべきです。感染症患者を救い、医療従事者を守り、コロナ禍で食えなくなっている人びとにつぎ込むべきです。
▼感染拡大のなかで、労働者階級人民は同時に大恐慌情勢との闘いに突入しています。失業者はすでに相当な数にのぼり、生きていけない労働者が膨大に生まれてきています。3月末には、さらに大量の倒産・解雇が見込まれると言われています。しかし、菅首相はコロナ対策も失業対策も何ら有効策を打たず、GoToの継続は宣言する一方、給付金の再給付はしないことを強調しています。労働者階級人民は生存をかけて闘いに立ち上がる時です。
▼今ほど労働運動の復権が問われている時はありません。アメリカ30年代の労働運動の高揚には、困難な状況下で闘われた労働者階級の英知が蓄積されています。現在の米BLM運動をつかみ、大失業のなかで闘うためにも、本誌の村上論文は重要な問題提起となっています。
▼コロナ・パンデミックで、労働者階級人民のなかに「資本主義が完全に終末を迎えた」という意識が急速に広がっています。1月冒頭の「米ホワイトハウス占拠事件」は基軸国アメリカの完全な没落・危機を象徴しています。その危機の深さを巻頭・島崎論文は具体的説得力をもって提起しています。
▼今こそ、本物のマルクス主義・共産主義―プロレタリア革命論が求められています。日本共産党の裏切りを明確にし、21世紀の現代にマルクス主義を復権していこう。
巻末に革共同政治局の『前進』2021年1・1アピールを掲載しています。〈コロナ×大恐慌〉と対決し「階級的労働運動の大飛躍」を訴えています。
【共産主義者207号 もくじ】
(1)米帝の没落・危機の深化が招く世界革命情勢
〈コロナ×大恐慌〉を革命へ
島崎光晴
(2)新自由主義を打ち破る教育労働運動が始まった
教育労働者の歴史的決戦の時
革共同教育労働者委員会
(3)10年目の「3・11」闘争へ1
原発事故は終わっていない 10年目の3・11福島へ
被曝と健康被害に立ち向かい、国家と東電の責任追及を!
革共同福島県委員会
(3)10年目の「3・11」闘争へ2
菅政権の核武装国家化攻撃粉砕!
河東耕二
(3)10年目の「3・11」闘争へ3
反原発闘争と新自由主義
コロナ第3波情勢と対決し、巨大な大衆闘争の構築を!
吉川宗人
(4) 日本共産党・志位の党創立98周年記念講演批判
まやかしの「新自由主義論」で転向深める日本共産党
労働者階級の闘いを否定して、資本主義を「克服」できるのか
仲山良介
(5)アメリカ革命の現実性
【第4回】大戦間の米階級闘争――燃えあがる革命の炎
村上和幸
(6)革共同政治局の2021年1・1アピール
資本主義終わらせる革命へ
〈コロナ×大恐慌〉と対決し階級的労働運動の大飛躍を
感染拡大・医療崩壊と軍拡・改憲の菅打倒