192号─ロシア革命100年特別企画第2弾

2017042201.jpg前進社出版部は、「ロシア革命100周年特別企画・第2弾」として『共産主義者』192号を発行します。5月1日発売、AMAZONでの先行予約も開始しました。

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いま、「ロシア革命100年」をテーマにさまざまな出版物や特集・連載が話題になっていますが、そのなかでもとくに光彩を放つ画期的な著作です。

◆労働組合の決定的役割を描く
 丹沢望さんの「ロシア革命における労働組合の役割」は本号のほぼ2分の1、69ページの一大企画です。ロシア革命がいかになしとげられたのかというテーマに徹底的にこだわり、これまでのロシア革命のとらえ方を一新。革命の主体である労働者階級そのものをクローズアップさせてロシア革命を描ききっています。実際、党(ボルシェビキ)と労働組合とソビエト(労働者・農民・兵士評議会)が三位一体となり、ツァーリと臨時政府を倒し、労働者権力を打ち立てたのがロシア革命です。

特筆すべきことは、ロシア革命における工場委員会の意義と役割を明らかにしていることです。工場委員会とは労働者の職場単位の自発的な組織であり、労働組合よりもゆるやかな形で労働者が討議し、行動するものでした。ボルシェビキは、労働組合における影響力が低い中でも、この工場委員会での支持をテコに影響力を拡大しました。これは今日の職場闘争においても、このような労働組合や党派の枠をこえた柔軟な職場組織を作っていくことの意義を明らかにするものです。

17年革命後もレーニンは、労働組合の存在と役割を中心にして社会主義建設を進めました。ここから貪欲(どんよく)に学んでしっかり実践しようというのが、21世紀革命をめざす革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)の立場です。4月にマルクス主義学生同盟・中核派が発行した『ロシア革命100年――青年・学生の力で21世紀革命を!』とあわせて読んでいだだければと思います。
 
◆資本主義の最末期だからこそよみがえる『資本論』
 2017年は、マルクス『資本論』第1巻刊行から150年という節目の年でもあります。「資本主義とは何か?」「それはどのような運動法則で動いているのか?」を基本的に解明したのが『資本論』です。今回、若きメンバーで構成する「資本論研究会」が、『資本論』全3巻を読み通し、それをもとにつかんだ成果を発表しています。資本主義社会の核心である「労働力の商品化」の問題がきわめて鮮明に押し出されています。また『資本論』を労働者階級による「労働の奪還」という立場から掘り下げています。

◆学生運動・都議選をめぐる攻防をかちぬき、2017年決戦の爆発を
 巻頭論文は、超切迫する朝鮮戦争情勢や戦争に突き進むアメリカ帝国主義・トランプの動向、そして頂点から崩壊の危機に立つ安倍政権といった激動情勢を分析。安倍・小池打倒の7月都議選の決起論を提起しています。
 革共同中央学生組織委員会は、新自由主義のもとにおける大学の現状をリアルにとらえる学習・研究論文。国鉄の分割・民営化から30年、その過程で大学における軍事研究が加速度的に進んでいること、また「奨学金」という名の「借金漬け」にされている学生の現状を紹介しています。意欲作です。
 天田三紀夫・革共同書記長の「無実で獄中42年 星野文昭さん即時解放を」という『前進』(中核派機関紙)1823号でのアピールも収録。5月沖縄闘争の爆発で星野文昭さんを今年中に奪還しよう。
 朝鮮侵略戦争が超切迫する情勢だからこそ、「帝国主義戦争を内乱へ!」と訴え徹底的に闘いぬいたレーニンとロシア革命の歴史に積極的に学んでいこう。

144㌻。定価は1000円+税です。

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