188号ー戦争・改憲・労働法制改悪粉砕 7月選挙決戦勝利!
本号は、7月に迫る参議院選挙(衆参同日選)決戦への総決起を訴える特集号となっています。巻頭の2論文は、4月3日に開催された「7月選挙戦勝利へ!総決起集会」の重要な提起を収録しています。高原洋三同志による基調報告「7月選挙決戦で階級的労働運動の本格的発展を」は、1-3月決戦の総括とこのなかで切り開かれた教訓を明らかにしています。京大反戦スト弾圧粉砕とCTS就業規則改悪阻止の勝利をはじめ、1-3月決戦の大前進で7月選挙を闘う主体を圧倒的につくりあげたと総括しています。また、この勝利の核心に「労働の奪還論」があると提起。選挙決戦においては党派闘争が決定的段階を迎え、日本共産党との対決、連合分裂情勢と立ち向かう階級的労働運動の登場が求められています。選挙戦のなかで国鉄決戦―動労総連合建設を頂点とする拠点建設を推し進めるとともに、選挙戦それ自体の勝利へ猛然たる決起を心から訴えています。
革共同国際部による特別報告「韓国・民主労総と連帯し、革命的主流派への大飛躍を」は、激動する国際階級闘争の現在の攻防点を明確にし、ハンサンギュン執行部が訴える革命的内容を提起。そして、民主労総が動労千葉派にたいして「もっと大きくなってほしい。日本のすべてを揺り動かすような闘いをやってほしい。民主労総にとってこれほど大きな援軍はない」という言葉を紹介している。6月ゼネストに突き進む民主労総と連帯する日本の労働運動の力ある登場と7月選挙戦での勝利が切に求められています。
「戦争・改憲と雇用破壊の安倍を倒せ!」(村雨省吾論文)は、安倍の攻撃の最大のポイントである戦争・改憲と労働法制改悪攻撃の核心点を提起。いわゆる「2018年問題」がもたらす大激動、緊急事態条項新設による改憲攻撃をわかりやすく述べています。「第2の国鉄分割・民営化」「戦後政治の総決算」とも言うべき歴史的な攻撃との対決が、2000万非正規労働者の根底的決起をもたらし、本格的な階級決戦が急速に迫っていることを明らかにしており、この闘いへの熱烈たる檄となっています。
「総非正規化の労働法制と社会保障解体」(林佐和子論文)は、社会保障解体攻撃の全体像を大きな視点で把握する中身になっている。日本帝国主義と世界の帝国主義国のすべてが、労働法制改悪攻撃とともに社会保障解体に全力をあげている。「保育園落ちた、日本死ね!」の怒りの根底には安倍による社会保障解体攻撃がある。これをつかむうえで必読の論文です。
「戦時型治安弾圧を粉砕する完黙・非転向の闘い」(大島光論文)は重要な内容をもっています。京大反戦スト弾圧にうち勝った勝利的地平から日帝の治安弾圧の激化との闘いを真っ正面から総括している。完黙・非転向の闘いを70年闘争の地平からより深め、その闘いのもつ自己解放性を鮮明にさせています。反弾圧闘争こそ、日本共産党をはじめとする体制内勢力との戦争翼賛をうち勝つ最大の戦場だ。
「シリア戦争と中東革命―世界革命の展望」(丹沢望論文)は、党学校の講義録をより深め、前進させた論文だ。このかんのトルコの労働者階級との連帯を深める立場から、現下の中東情勢を知ることは必要不可欠です。シリア戦争がもつ資源略奪をめぐる侵略戦争としての階級的本質が明らかにされている。また、第1次世界大戦以来の中東をめぐる帝国主義による支配が激烈に崩壊しつつあり、新自由主義と闘うトルコをはじめとする労働者階級の巨大な登場が明らかにされている。中東労働者の闘いの世界的な位置をつかむための必読論文です。
国木田亨同志の「墨塗りTPPの本質」は、現在、国会で審議がストップしているTPP関連法案と根本的に対決する力作です。国が明らかにしたTPP交渉文書は、すべてが墨で塗り尽くされ、内容が労働者階級に徹底的に隠蔽されている。TPPは、米・日帝国主義のむき出しの利害で推進されており、しかも、それが帝国主義間・大国間の争闘戦をさらに激化させる。このなかで、世界戦争の危機が深まり、階級対立はより激化する。TPPとの闘いが、世界の労働者民衆の喫緊の課題であり、世界革命の課題であることを提起。TPPの全体像を鮮明させるために地図や写真を豊富に掲載しています。
本号のすべての論文が1-3月決戦の怒濤の激闘のなかでつかまれた地平の凝縮であり、7月選挙決戦への政治的理論的地平を深める内容となっています。全国の皆さんの活用を呼びかけます。