187号ー国鉄決戦と7月選挙決戦で革命へ
16年冒頭から始まる全世界の株価の急落、原油価格のかつてない暴落、世界情勢の急展開――そしてそのようななかでの朝鮮侵略戦争=核戦争の急切迫。このように日を追うにつれ情勢が激しく揺れ動いています。
187号は、この大情勢に肉薄し、16年決戦の道しるべとなるべく執筆・編集されました。
巻頭論文(「国鉄決戦と7月選挙決戦で革命の大道切り開こう」)は木崎冴子同志によるアピールです。これは新年に開催された首都圏活動者会議の基調報告をもとにその後の激動的展開が大幅に加筆されています。『前進』新年号で核心的に提起された内容を、年始以来の情勢をふまえてさらに豊富化。現在の内外情勢や党と階級の課題と展望について明確にかつわかりやすく提起しています。
「『国民連合政府』掲げる日本共産党批判」と題する革共同中央学生組織委員会による論文は7月選挙決戦をにらんだ力作です。年始から安倍の改憲発言を契機に戦争・改憲情勢はいよいよ緊張を増し、そのなかで党派闘争的分岐も激しくなっています。昨年の安保国会決戦以降、劇的に屈服と変質を深める日本共産党の動向を分析し、スターリン主義の反革命性を徹底的に暴いています。
矢剣智同志の論文(「JR総連・東労組の崩壊―闘う労働運動の展望」)は、JR総連カクマルの内部における対立・抗争の公然化という重大な事態を的確にとらえ、闘う労働運動にとって絶好のチャンスが訪れていることを明らかにしています。今こそJR総連・東労組の崩壊を促進し、青年労働者を大量に獲得して動労総連合の全国的建設を力強く推し進めよう。
革共同茨城県委員会の執筆による「動労水戸が切り開いた地平と3・11闘争の歴史的課題」は圧巻。16年決戦全体に大きな活力を与えるすばらしい論文です。11年「3・11」から5年。この過程での福島の労働者人民の営々たる闘いと動労水戸の被曝労働拒否の闘いが一体となってよみがえってくる感動的な内容となっています。階級的労働運動の拠点が、地域と一体となり、日本階級闘争を一変させる――このような教訓にあふれた論文です。
巻末に、「50年史と私」と「革共同政治局の2016年1・1アピール」(「世界革命への大挑戦」)を収録しています。
新年号と一体で、『共産主義者』187号を16年決戦の指針としてぜひ活用してください。