■羅針盤 15年中期階級決戦の大爆発を

月刊『国際労働運動』48頁(0460号01面01)(2015/01/01)


■羅針盤
 15年中期階級決戦の大爆発を

(表紙の写真  「雇用法改悪反対」などを掲げるイタリアのデモ)


▼衆院選決戦は、巨大な規模の階級決戦として爆発した。15年初頭に向けて生起していることは大恐慌が本格的に激化し深化し、「恐慌の中の恐慌」、大恐慌の「2番底」へとすでに突入していることである。この歴史の大転換の情勢をはっきりと認識することだ。そして新自由主義の全面的な崩壊が、全社会的な大量解雇・大失業、貧困の大攻撃と、戦争・改憲攻撃を極限的に激化させている。これに対して労働者階級人民は断じてこれを見過ごすことなく、抑え難い、耐え難い怒りを爆発させ、いまや行動と決起、団結を求めている。
▼新たな階級決戦の時代が到来している。それは解雇・首切りと貧困とともに、同時に戦争・改憲攻撃が激化していくという大失業と戦争の時代への本格的な突入ということである。そしてそれは革命の時代、革命的情勢の全面的な成熟ということである。
▼イオンによるダイエーの「完全子会社化」が打ち出された。それはダイエー傘下(全国285店舗)の2~3万人規模の労働者の全員解雇・雇い止め攻撃である。この大攻撃は、さらに膨大な中小零細企業の倒産・解雇攻撃となって拡大していく。こうした中で、ダイエーのイオン子会社化と大量解雇を全面的に容認し、推進するのがUAゼンセンだ。UAゼンセンは150万人の連合最大の労働組合だ。非正規職労働者を組織し、改憲と原発に賛成している。労働組合をめぐる闘いは安倍との闘いの軸である。
▼14年決戦は国鉄、改憲・戦争阻止、反原発、選挙闘争を軸に大前進してきた。15年には、国鉄決戦を基軸に大量首切り・大失業、改憲と戦争と闘う中期階級決戦の本格的な爆発をかちとり、プロレタリア革命を手繰り寄せよう。