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月刊『国際労働運動』48頁(0459号05面01)(2014/12/01)


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●ドイツ機関士労組が再びストライキ突入
 ドイツ機関士労組(GDL、組合員3万4000人)は、10月7日の9時間スト(写真①)に続いて10月15日、再び14時間全国ストに突入した(写真②)。この闘いによって全国の鉄道運行の70%が運休に追い込まれた。機関士労組のランク&ファイルの労働者たちは、賃金の5%引き上げと週37時間労働などを要求してストに突入した。動労千葉と連帯して闘う「ベルリン都市鉄道の民営化に反対する行動委員会」の仲間は、その先頭に立っている。



●スペインで学生・教師が72時間スト
 10月21日、スペインでは教育費削減、奨学金削減と授業料値上げなどの新自由主義的教育改革に抗議して学生と教師が72時間のストライキに突入した。さらにスト2日目には全国43都市でデモが行われた(写真③④)。



●闘い続く香港・セントラル選挙闘争
 香港では9月末に開始された学生、労働者による金融街の中心(セントラル)占拠闘争が続いている。金融街に続く幹線道路などの街頭占拠闘争(写真⑤)は、警察の弾圧にもかかわらず、しだいに巨大化し、9月29日に13万人、10月1日には参加者が20万人を超えた。その後も香港の41の労働組合と民間団体の支援を受けて占拠闘争は続いている。とりわけ香港職工会連盟は全香港ストライキ宣言を発し、港湾労働者や飲料労働組合(写真⑥)もストライキに突入して占拠闘争を根底から支えている。この闘いは中国スターリン主義による新自由主義政策に反対する闘いとして巨大な規模で発展し、中国スターリン主義打倒にまで発展するまでやむことはない。



●日系電子会社で労働者が怒りのデモ
 10月11日、広東省深圳市龍崗区にある合亜創力電子有限会社(100%日本資本)の社長・仲原福盛が10月8日に労働者への賃金未払いのまま逃亡した。これに抗議して、工場の労働者162人が怒りの街頭デモに立ち、賃金の支払いを訴えた。未払い賃金の額は100万元(1700万円)を上回るとされている。労働者は地元の労働局に訴えたが、なんら回答が返ってこないため、この日のデモに立ち上がった(写真⑦)。
 10月1日には、江蘇省無錫市堰橋鎮にある湘楽貿易有限会社の社長が金を持って夜逃げし、100人以上の労働者が数カ月賃金を受け取れなかった。地元政府は、10月1日の国慶節(中華人民共和国の建国記念日)の準備を口実にして対応を拒否したので、労働者は仕方なくこの国慶節の当日に、恵山区政府まで賃金の支払いを求めてデモをして警察の弾圧にあった。多数が負傷し、2人が逮捕されている。横断幕には「血と汗の労働に対する金を払え!」と書いてある(写真⑧)。