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月刊『国際労働運動』48頁(0458号05面01)(2014/11/01)


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●エールフランス史上最長のスト



 エールフランスのパイロットの主要労働組合は、エールフランス傘下の格安航空会社トランサビア・フランスの事業拡大が、契約条件の悪化を招くとして、9月15日からストライキに入り、28日まで2週間の史上最長のストライキを貫徹した(写真①)。このストで通常の6割が欠航し(写真②)、会社側に2億ユーロ(約270億円)の損害を強制した。国際競争の激化にともなってパイロットの労働条件や賃金を切り下げようとする会社側に対する労働者の激しい怒りが爆発したのだ。

●イラン鉄鉱山労働者のストライキが勝利


 中部鉄鉱石会社の民営化に反対して逮捕された19人の労働者の釈放を要求して8月19日からストライキに入っていたバフー鉄鉱石鉱山の5000人の労働者は、16日間のストライキを貫徹した(写真③)。そして、大規模な釈放要求の集会を開き(写真④)、ついに全員を奪還した。同時にこのストライキで鉱山の民営化計画を粉砕し、巨大な勝利をかちとった。

●香港で行政長官選挙改革案に抗議する大デモ



 香港では、中国中央政府が、中央政府の意に沿わない人物の行政長官選挙への立候補を事実上排除する方針を決定したことに対して、選挙の民主化を求める学生、労働者の大規模な抗議行動が行われた。9月14日から開始されたデモは、1万人を超える大学生のデモに発展した。さらに26日には新たに高校生や中学生ら数千人も授業をボイコットし、中国側や香港当局に怒りをたたきつけるデモに参加した(写真⑤)。28日には金融街など香港中心部も6万人のデモ隊に占拠された。警官隊が出動して暴力的に弾圧したが、デモ隊の怒りを押さえつけることができず、30日にはデモ隊の数は10万人に達した(写真⑥)。多数の社会福祉労働者、教育労働者、トラック運転手、港湾労働者などがストライキに突入し、デモに参加した。中国スターリン主義による労働者人民の支配体制はついに歴史的崩壊過程に突入した。

●広州富士高微電子有限会社でストライキ



 日本のフジマイクロ株式会社の中国工場である広州富士高微電子有限会社では、会社が労働者に秘密裏に工場を売却し、賃金も保証金も支払わないまま逃亡したことに抗議する怒りのストライキが行われた(写真⑦)。9月15日から800人の工場労働者がストライキに突入し、道路を封鎖して賃金と賠償金の支払いを求めて闘っている(写真⑧)。