■編集後記
月刊『国際労働運動』48頁(0452号08面01)(2014/04/01)
■編集後記
(裏表紙の写真 国民ゼネストに決起した民主労総【2月25日 ソウル】)
昨年12月26日、安倍首相が靖国神社を参拝し、それに対し米帝が「失望している」とのコメントを発した。それ以来、安倍らの言動に、米帝に対する対抗性が際立つ。安倍らは反米右翼であり、日帝の敗戦帝国主義としての戦後的制約を突破し、米帝基軸の戦後世界秩序に公然と挑戦を開始しているのだ。
これに対し、米帝オバマ政権は危機感といらだちをあらわにし、アメリカの大手メディアも「安倍首相は正式な手続きではなく、自分の再解釈により憲法の基礎を変えることに危険なほど近づいている」(ニューヨーク・タイムズ)「アベノミクスの裏には軍事力拡大など国家主義の目的がある」(ウォールストリート・ジャーナル)と語気を強めて非難している。
安倍の突出と日米争闘戦の激化こそ、東アジアに軍事的緊張をもたらしているのだ。