■羅針盤革命のうねり始まる
月刊『国際労働運動』48頁(0451号01面01)(2014/03/01)
■羅針盤
革命のうねり始まる
(写真 表紙の写真 「阿倍を倒そう」と訴える鈴木たつお候補【2月6日】)
▼2・9東京都知事選において、鈴木たつお候補は、1万2684票をかちとった。これはあらゆる反動を打ち破った労働者階級人民の歴史的決起である。都知事選において、日帝国家権力は、大恐慌と3・11情勢のもとでのプロレタリア革命の発展に恐怖した。昨年7月参院選挙における山本太郎氏の67万票は、青年労働者の怒りの爆発であった。その再来を恐れたのだ。安倍は、新自由主義の崩壊が「革命のうねりに転じる」ことを恐怖して、「4候補」キャンペーンによる鈴木候補の徹底的な無視・抹殺攻撃を仕掛けた。この攻撃を打ち破ったのが1万2684票である。
▼都知事選決戦は、全国の労働者の熱い支援のもとで白熱的に闘い抜かれた。鈴木候補は連日都内を駆け巡り、「改憲と戦争、労働者を踏みにじる安倍政権をともに倒そう」と訴えた。あいまいさのない、怒りと情熱にあふれた鈴木候補の革命的訴えは、衝撃と新鮮な感動をもって労働者の心に届き、支持は日々広がった。「真実を真正面から訴える候補者がいたのか!」と、既成政党の腐敗、総翼賛化に怒る人たちが奮い立ち、新たな労働者党の展望をここに見て闘いに合流した。
▼都知事選決戦は極右ファシストやスターリン主義と対決し、2010年代中期の階級決戦、「戦争か革命か」を問う1930年代型の階級闘争の時代を切り開いた。階級的労働運動の新時代が到来し、革命勝利に向けたうねりが始まった。同時に都知事選は、韓国・民主労総の朴槿恵(パククネ)打倒のゼネスト、イギリス鉄道・海運・運輸労組のロンドン地下鉄ストなどとの国際連帯をかけて闘い抜かれた。都知事選決戦の地平から国鉄・反原発決戦、14春闘の爆発へ進撃しよう。