天皇の訪沖を徹底弾劾 平和祈念公園前で激突 再び沖縄を戦場にするな

週刊『前進』04頁(3399号03面01)(2025/06/09)


天皇の訪沖を徹底弾劾
 平和祈念公園前で激突
 再び沖縄を戦場にするな

(写真 「沖縄を戦場にさせないぞ!」「天皇制を打倒するぞ!」。天皇が訪れる平和祈念公園の1㌔前で警察が阻止する中、大行進沖縄や全学連を先頭に実力で抗議行動をたたきつけた【6月4日 沖縄県糸満市】)


 改憲・戦争阻止!大行進沖縄が呼びかけた天皇訪沖弾劾闘争が6月4日、糸満市で闘われた。
 この日は「天皇警備」と称して全国から警察権力が大量に動員され、天皇が訪れる空港から平和祈念公園の周辺に午後1時から交通規制が敷かれる予定だった。闘う仲間が規制開始前に平和祈念公園に向かうと、公園から1㌔離れた交差点で警察権力が何の法的根拠も示さず通行を妨害。公園への道を鉄柵で封鎖し、行く手を阻んできた。
 「天皇の訪沖を許さないぞ」「沖縄の戦場化を阻止するぞ」----集まった仲間は、雨の中で3時間にわたって警察権力と激しい肉弾戦を展開。沖縄戦の最大の元凶である天皇と、「基地の島」の現実を強制し続け、いま再び沖縄を地獄の戦場にして中国侵略戦争に突き進む日本帝国主義への怒りを、力の限りたたきつけた。婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんがマイクを握り、「天皇の戦争責任居直りを許さないぞ」「天皇制を粉砕するぞ」とシュプレヒコール。続いて同代表の荒井素子さんが、天皇への抗議に対するこの警察の規制こそが、天皇制が戦前と全く変わっていないことの証明だと喝破し、沖縄戦を絶対に繰り返させないと決意表明した。
 さらに大行進沖縄の松本未土さんが、「天皇が先の大戦で何をやったか。沖縄で10万人、アジア人民2千万人を殺したんだよ。対馬丸の児童たちも天皇によって殺された。ヒロヒト、アキヒト、ナルヒトは反省も謝罪も一切していない」と徹底弾劾。さらにこの間の米兵による女性暴行が、1947年の天皇メッセージ(昭和天皇ヒロヒトによる連合国軍総司令部への秘密書簡。「米国による沖縄占領は日米双方に利する」という内容)で沖縄を売り渡したことによるものだと明らかにした。そして、沖縄と全国の怒りで天皇制を打倒し、中国侵略戦争を阻止しようとアピールした。
 大行進や全学連の仲間が次々と発言し、石破と天皇に怒りを爆発させた。多くの通行人が注目し、手を振る人もいた。この闘いは、夕方のニュースなどで全国に報道された。
 弾劾行動の後には県庁前で街頭宣伝を行い、翌日の天皇の対馬丸記念館訪問弾劾行動への決起を訴えた。

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