反戦闘争で石破を倒そう 4・27渋谷デモ集会発言から
反戦闘争で石破を倒そう
4・27渋谷デモ集会発言から

基調報告
安保・沖縄闘争の大爆発を
全学連書記長 齋藤晴輝さん

沖縄県民の4人に1人が殺された沖縄戦から80年。「基地の島」の現実は何ら変わらないどころか、沖縄は中国侵略戦争のための最前線基地・軍事要塞(ようさい)とされています。この現実を今こそ変えるために、怒りの大デモを戦闘的にうち抜きましょう。
4月23日、在沖米軍兵士による女性への性暴力事件が2件発覚しました。これこそ帝国主義侵略軍隊の腐りきった姿であり、今なお続く「軍事占領」の現実そのものです。沖縄の怒りと連帯し、本土からも全基地撤去・日米安保粉砕ののろしを上げましょう。
そもそも、なぜ沖縄に基地があるのか。1945年3月に始まった沖縄戦以来、米軍による占領が続き、52年4月28日のサンフランシスコ講和条約で日本帝国主義が沖縄をアメリカ帝国主義に売り渡したからです。72年5月15日の「返還」を経てなお、沖縄には在日米軍施設の7割が集中しています。昭和天皇ヒロヒトは、沖縄を米帝に差し出すことで日本帝国主義を再建しようとしたのです。戦後80年に際し、現天皇ナルヒトが「慰霊の旅」と称して沖縄訪問を画策しています。戦争責任を開き直って犠牲者を「英霊」化する攻撃と断固対決し粉砕しましょう。
石破政権は8兆7千億円の大軍拡予算を成立させ、中国沿岸部を射程圏内に収める長射程ミサイルを九州・沖縄に配備しようとしています。敵基地攻撃能力を運用するために自衛隊の統合作戦司令部が発足し、「キーン・エッジ24」のように米軍と自衛隊が共に中国軍と戦うことを想定した軍事演習が繰り返されています。先島諸島が戦火にのまれることを前提として、ミサイルの飛び交う海峡を12万人が移動するというでたらめな「避難計画」に、住民から怒りの声が上がっています。「軍隊は住民を守らない」。血で刻まれた沖縄戦の教訓は今こそ真実です。沖縄戦の再来を絶対に阻止しましょう。
今、沖縄で進んでいる事態は決して「中国の脅威から南西諸島を防衛する」ということではありません。米日帝国主義こそが、自らの支配体制を維持するために、中国の体制をひっくり返す侵略戦争をやろうとしているのです。
今こそ70年決戦を超える巨大な反戦闘争、安保・沖縄闘争の爆発が求められています。70年闘争は「基地の島」の現実と実力で闘う沖縄の闘いと連帯し、本土における内乱的闘いをもって、本土―沖縄が一体となった安保・沖縄闘争として爆発しました。71年11・14渋谷暴動闘争を先頭で闘った星野文昭さんへの獄死攻撃=国家権力による虐殺に怒りを燃やし、獄中で不屈に闘い抜いている大坂正明さんを奪還しましょう。
本日の渋谷デモを、石破を打倒し戦争翼賛国会を粉砕する大決戦の号砲としましょう。5・17~19沖縄現地闘争に全力で結集し、6・14全国闘争に3000人を超える大結集を絶対に実現しましょう。
沖縄米兵の性暴力事件絶対許さない
全学連書記次長 池之端紗衣さん

沖縄では米兵による女性への性暴力事件が増加しています。米兵からレイプ被害を受けたある女性は、事件が起きてからの日々を「生き地獄のようだった」と語っています。彼女たちと同じ女性として怒りに震えます。この現実を絶対に許すことはできません。
米軍は「綱紀粛正」を強調し、自衛隊との「合同パトロール」を行っていますが、性暴力を繰り返し隠ぺいし、免罪し続けているのは米軍であり、石破・日本政府であり、警察じゃないか! 全ての基地を沖縄から撤去すること以外にいかなる解決もありません。日米安保粉砕・全基地撤去の安保・沖縄闘争の爆発が今こそ必要です。
今年2月、京都大学当局に対して抗議行動を行ったことが「威力業務妨害」だとして7人が不当逮捕されました。治安維持法が国内で初めて適用された京都学連事件の現代版と言えるような、全学連運動の解体を狙った大弾圧でした。しかし私たちはこの弾圧に決して屈することなく奪還闘争を闘い、全員の不起訴釈放をかちとりました。
全世界で労働者・学生の闘いが爆発しています。何より沖縄でミサイル基地化と性暴力の現実に対する怒りが燃え上がっています。このあとの渋谷デモを、沖縄と連帯し、中国侵略戦争に突き進むトランプ・石破を打倒する革命に向かって歴史の歯車を回す内乱的な闘いとしてうち抜きましょう。
沖縄を戦場にする攻撃を粉砕するぞ
改憲・戦争阻止!大行進沖縄 赤嶺知晃さん

中国侵略戦争情勢下で激化する米兵の凶悪犯罪と性暴力に怒り、日米安保の大転換を進めるトランプ・石破に渾身(こんしん)の反撃をたたきつけましょう。
アメリカの若者が中国人民を殺す訓練をする中で殺人マシーンに変えられ、先行的に沖縄の女性や子どもが襲撃されています。米軍と一体化を目指す自衛隊でも、五ノ井里奈さんの告発に象徴されるように性暴力が横行しています。この米軍・自衛隊が中国との戦争に乗り込めば、中国人民を虐殺し、女性や子どもを襲撃することは明らかです。第2次大戦で日帝が行った虐殺と性暴力を絶対に繰り返させてはなりません。
沖縄を中心に中国侵略戦争に向けた軍事演習が激化し、先行的に「戦場化」が始まっています。こんな現実を一秒たりとも許してはいけません。
沖縄の労働者民衆は、自らも沖縄戦を経験しながら、戦後は米軍基地で働かざるをえず、ベトナム侵略戦争に加担させられてきました。この悔しさと悲しみを怒りの決起に変えて、1971年に2度の全島ゼネラルストライキに立ち上がり、基地機能を止めました。帝国主義本国で労働者民衆が反戦闘争に立ち上がることで、戦後世界体制の基軸国であった米帝を敗戦に追い込んだのです。
社会を変え、戦争を止める力は私たちにあります。「復帰」53年5・15沖縄闘争に結集し、中国侵略戦争を阻む安保・沖縄闘争の歴史的な大高揚を切り開きましょう!
青年の実力闘争で反戦と社会変革を
杉並区議会議員 洞口朋子さん

私たちの眼前に迫る世界戦争・核戦争の危機に対する回答は、政府に「平和」や「外交」を求めることではありません。戦争の元凶である帝国主義の打倒こそが、最も現実的な方針です。未来を担う青年・学生の実力闘争で、腐りきった社会を根底的に変革しようじゃないですか!
何よりも、石破と右翼反革命勢力が、アジア唯一の帝国主義として日本が中国・朝鮮・アジアで繰り広げた侵略と植民地支配・虐殺・差別・抑圧、強制労働と性暴力の全歴史を抹殺しようとしています。この全歴史を絶対に繰り返させないことが今こそ必要です。
米政府が「日本は台湾防衛の要」と公言しているように、日本の参戦なしには中国への侵略戦争を実行できません。日本の労働者人民には、この戦争を止める責任と力があります。
昨年の4・28闘争後の交流会で、全学連の松本彩乃さんが飛び入り参加者から性暴力を受けた事件から1年。私たちは松本さんの告発・決起に応え、性暴力・女性差別を絶対に許さず、反戦闘争と女性解放闘争を闘う運動への変革をかちとってきました。戦時下で激化する女性への差別・襲撃と真正面から対決し、最も政治を奪われ絶望しているすべての女性にともに闘うことを呼びかけましょう。
ペテン的「復帰」から53年の5月沖縄現地闘争を闘い、6・14芝公園での反戦デモに3000人の大結集をつくり出そう!
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沖縄連帯!本土から決起を
◇獄中の大坂正明さんのメッセージ
今年もまた沖縄の「屈辱の日」を迎えました。昨年私は沖縄にとっては毎日が「屈辱の日」だと述べましたが、今なお日米帝国主義によって沖縄への屈辱が積み重ねられています。
この4月10日には防衛大臣・中谷がとんでもない暴言を吐いています。「もっと沖縄県が努力していれば、もっと早く普天間の移転も進んだ」というものです。
この盗っ人猛々(たけだけ)しい暴言は、元々日米帝による普天間の移転など本気ではないことをごまかし、また辺野古の工事では完成のめどさえ立たないことから目をそらすためのものです。
また同時に、辺野古をはじめ沖縄全島で不屈に闘われている反戦闘争による打撃と、それに対する憎しみを表すものです。こうした中谷の暴言に対し、新たな怒りをもって4・28闘争をたたきつけましょう。
今日の国会は完全に翼賛国会となっています。5年間で43兆円以上、25年度には8兆7千億円という軍事費や、中国本土に撃ちこむ長距離射程のミサイル導入に対して異論を唱える議員は誰一人としていないありさまです。すべての野党も中国脅威論に立ち、集団的自衛権論にとりこまれているのです。
つまり戦争を止めようという日本の労働者民衆は、選挙や国会には一切期待することはできないということです。それは幻想でしかないのです。
労働者・学生が先頭に立って国会や基地を包囲・弾劾し、全社会を揺るがして戦争を止める闘いが必要なのです。
今年2月に宮古島で、電子戦部隊配備のための車両の前で、路上に身を投げ出して阻止した宮古島民の闘いに私は心から感動しました。まさに体を張った闘いが権力を追い込むことを示しています。本土でも辺野古・宮古島に連帯し、それに続けと訴えます。
本土での闘いでこそ、日帝の沖縄への攻撃をくいとめ、全国での戦争体制構築の攻撃を止めるのだという決意で断固闘いぬきましょう。
