新入生歓迎特集 全学連女子学生座談会 政治と暴力の奪還を 差別と闘い戦争阻む 女性の力 解き放て
新入生歓迎特集 全学連女子学生座談会
政治と暴力の奪還を
差別と闘い戦争阻む
女性の力 解き放て





昨年9月に史上初となる女性委員長・矢嶋尋さんら新執行部を選出した全学連は、反戦闘争に立ち上がり、女性解放の闘いを進めてきました。いま多くの女子学生が全学連に結集しています。その彼女らに、活動を始めたきっかけや女性解放について大いに語ってもらいました。
出席者
矢嶋 尋さん 委員長・学習院大学
池之端紗衣さん 書記次長・京都大学
松本彩乃さん 京都大学
浜崎琴葉さん 首都圏
柿原 輝さん 首都圏
森谷夏陽さん 関西
革命を本気で目指す運動 矢嶋
社会は変えられると確信 柿原
闘う女性の姿に共感
矢嶋 まず、こうして学生運動の先頭に立っている女子学生の座談会を開けること自体が、私たち全学連の女性解放の闘いが切り開いた地平だということを確認したいと思います。
全員 (拍手)
矢嶋 それでは、それぞれの自己紹介から始めましょう。私は2020年の秋から活動を始めました。19年の天皇代替わりの時期に、既成のリベラル勢力とか日本共産党が天皇制を容認している中で、天皇制に断固反対している筋の通った左翼として中核派・全学連を知りました。そして20年秋の革共同政治集会に参加したんですが、そこで運動内の女性差別事件への渾身(こんしん)の弾劾が女性たちから行われていました。今の時代に革命を本当に目指している人たちがいて、その人たちが運動内の女性差別を乗り越えるために一丸となっている姿に獲得されました。それと、壇上で深刻な話をしている一方で集会参加者の子どもが会場を元気に走り回っている姿にびっくりしました。育児負担が集中する女性の集会参加を実現するための「集会託児」という取り組みだということは後で知ったのですが、意識的に女性が闘える運動としてつくられてきたんだなと信頼を持ちました。その年のうちには本格的に全学連の活動家になっていました。
池之端 私は中学・高校時代から女性差別に問題意識がありフェミニズムに触れてきましたが、限界を感じ絶望感を持っていました。23年に京大に入学してすぐに全学連の女性活動家に出会い、「女性差別の根源は私有財産制であり資本主義だから、これを打倒する闘いを一緒にやろう」と呼びかけられました。それに共感して闘争に参加するようになり、昨年から本格的に活動を始めました。一昨年秋に韓国を訪問した時には、同い年で活動歴も同じくらいの女子学生に出会いました。彼女も、「既存のフェミニズムは現行の体制の枠内で一部を改良する運動にとどまっている。抑圧、搾取の根源である資本主義を打倒して社会主義を目指さなきゃいけないと思って活動を始めた」と語っていました。ちょうど『共産党宣言』を読んでいる時で、自分が学習や闘争の中でつかんできた内容が、その日初めて出会った同い年の異国の女子学生から出てきたんです。彼女の存在も支えになって、全学連で活動しようと決心しました。

松本 活動を始めたのは2020年からです。私のいた京都大学では、その前の5年間くらいが、急激に大学の自由が失われていく時期でした。いつも石垣にいっぱい立て看板が並んでいたのが、大学の規程で禁止されて撤去されていったり、住んでいた学生寮の祭りの企画にも大学職員が妨害しに来たり。そして、こういう流れに抗議した学生が、自分の身近な先輩を含め何人も放学処分・無期停学処分を下されていったんです。絶対におかしい、なぜこんなことが起きているのかと考え始めました。その時期に全学連の8・6広島闘争に参加して、そこで初めて戦争の現実に触れる機会を得ました。そして、大学の自由がなくなっていくことと戦争、国家の政策、学生の処分の問題がそれぞれ接続していることを理解していきました。

浜崎 私が全学連の闘いに合流したのは2023年6月11日の新宿反戦デモです。直前の5月には広島でG7サミットが開催され、BBCが取り上げた全学連のサミット反対デモをSNSの動画で見たんです。ウクライナ戦争の当初から日本の議会はロシア非難一辺倒でしたが、全学連・中核派だけが「NATOもロシアもウクライナから手を引け」「ウクライナに武器を送るな」と声を上げていた。そこから杉並区議の洞口朋子さんを知り、会ってみたいと思ってデモに行きました。右翼が集まっているのに驚いて、まだ慣れていなかったこともあって怖がっていた私の背中を洞口さんがさすって支えてくれて。一番攻撃を受けているのは洞口さんなのに、一切ひるまずに凛(りん)として街頭に立ち、発言して闘う姿に一目ぼれというか、獲得されました。
柿原 私は首都圏で活動しています。23年の10・7パレスチナ武装蜂起が起きた時、私は受験生でした。デモに行きたいという気持ちはありながら、受験勉強をしないといけないという焦りもあって......しかし12月末に沖縄の辺野古で代執行という形で基地建設工事が強行されたことや、能登半島地震への政府の対応をニュースで見て、怒りが燃え上がって「これは受験勉強している場合じゃない」と思ってウクライナ反戦2カ年2・24新宿デモに行ったのが全学連との出会いです。前進チャンネルで拝見した矢嶋さん・洞口さんの存在は大きかった。それと昨年の「前進」新入生歓迎号にも池之端さんが堂々と登場していて、そうした女性たちの存在に鼓舞されました。最初は、「本当に私の行動で世の中を変えられるのかな」「変えられないとしても私が正しいと思うことをやりたい」という気持ちでしたが、大学入学後の4~5月過程で、本当に自分の力、団結の力でこの社会は変えられるんだと確信を持ちました。4・28沖縄デー闘争で新入生としてマイクを握って発言したのが私にとって大きかったです。政治って偉い人がしゃべっているだけのイメージでしたが、全学連では新しく参加した私でも発言できるんだなと。何より5月の沖縄現地闘争で辺野古の資材搬入を実力で止めたこと。活動を始めてたった2カ月でそれまでの絶望がすべて粉砕されて、今は勝利への確信しかないなと。敗北を知りたい(笑)。
森谷 私は関西で活動しています。初めて参加した22年の8・6闘争で、被爆者や労働者の反戦反核の闘いが、権力者に戦争や改憲させないことを強制してきたのだと知りました。それからスクラムデモなどの実力闘争を経験して、高校生の頃までは偉い人に従うのが当たり前だと思っていたけれど、警察が相手でも闘うことができると知って衝撃を受けました。10・7が起きるまで、恥ずかしながらパレスチナのことを知らなくて、それをきっかけに勉強しました。アメリカの世界支配のために本当にたくさんの人が虐殺されている。その現実を突きつけられて、帝国主義への怒りが自分の中で芽生えました。全学連は女子学生が生き生きと闘っていますよね。多くの女性がそうだと思いますが、私も家庭の抑圧の中で「女として生まれたら弱い存在だということを受け入れて生きていかないといけないんだ」という絶望を持っていました。でも、そうではなくて女性は社会を変える力を持っているし、抑圧されてきた分、それに対する怒りから、その存在をかけて闘いに立ち上がるのだと感じられたことが、全学連の運動に合流していく大きな理由でした。
世界に広がる女性の闘い 池之端
仲間の存在が自らの力に 浜崎
運動の変革かけ決起
矢嶋 今年の3・8国際婦人デー集会〔本紙3387号既報〕は、この間結集してきた青年・学生の女性たちが主体になって、本当にここから女性の決起をつくり出していく歴史的な集会として大成功を収めました。米トランプ政権の登場で激化する女性やセクシュアル・マイノリティーへの差別・抑圧と真正面から対決する集会、そして戦争情勢を背景に激発する沖縄米兵の女性暴行事件への弾劾、あるいは石破が「米軍の駐留と犯罪の発生の因果関係を存じ上げない」と許しがたい発言をしましたが、こういうものを徹底的に弾劾する集会としてかちとりました。もう一つの主題として、女性差別・性暴力事件とその組織的な隠ぺいが関西の運動の中で発生してしまったことに対する深刻な総括と、それをいかに主体的に乗り越えて女性が自己解放的に闘っていける運動に飛躍していくかということを据えました。被害を受けた女性の仲間のほかに、池之端さん、浜崎さんも発言に立ち、連帯して闘う立場を示しました。
松本 私も集会で発言しました。その前半は2・8京大弾圧で逮捕された当該として、後半は昨年の4月28日の沖縄デーのデモ後に、私は飛び入りのパレスチナ人から性暴力を受けたんですが、その件について報告をして議論を呼びかけてきた被害当該として。事件の直後は、被害をどう考えたらいいのかわからず、「誰にも言わずに忘れてしまおう」とも思いました。しかし、自分が活動し続けるためには必要だと感じて何人かの信頼できる仲間と議論を開始しました。今ここにいるみなさんのような、新しく立ち上がった女性たちを絶対に同じ目に遭わせたくないと思い、そのために私たち自身が運動体全体として変わっていくことを訴える内容ができていきました。その私の提起を、ここ1~2年のうちに決起してきた若い仲間たちが驚くほど真剣に受け止めてくれたんです。柿原さんも「自分は後輩だから、というのは関係なく、仲間の一員として事件を防げなかった責任がある」と言ってくれて、今の全学連はこういう運動体なんだとすごく感動しました。そうして切り開いた地平を、池之端さんや亀井陽慧副委員長、関西の全学連の仲間たちががっちりとつかんでくれたことが、関西の女性差別事件と闘う女性たちを支えたし、何より当該の女性自身が勇気づけられたと話してくれました。4・28事件の総括の地平の上に何段も積み重ねるように運動が発展していることに展望を感じています。
池之端 いま全世界で女性の決起が拡大していて、アメリカでは、強められる妊娠中絶の規制に対して各地で数万人規模の抗議デモが闘われ、米兵に性暴力を受けた沖縄の少女も法廷に立ち性加害の実態を5時間にわたって語っている。戦争に向かう中で女性差別は極限化していって、同時にそれに対して全世界で膨大な数の女性が立ち上がっていますが、これに呼応して女性の社会変革の力を引き出していく内容を持った3・8集会でした。松本さんも、関西の仲間も、自分が性暴力を受けた当事者であるということを公表した上で登壇したこと自体がものすごい決断です。その上で、それまで自らが女性差別に屈服してきたあり方を乗り越え、周りの仲間たちを変革する主体として闘っている。資本主義社会ではありえないようなことが起こっていて、本当に女性差別を廃絶し戦争を止める展望を深く感じています。
浜崎 今こうして自分が闘いに立ち上がったのも、その背景に女性たちの声があったわけですよね。私も運動に参加する前から、女性差別を打ち明ける女性たちの声を本などで集めて、女性の決起を踏みにじるような性暴力に対して激しい怒りを覚えましたし、今の私はそれに負けないで不屈に闘う力があるんだという、その力を呼び覚ましてくれたのは、本当にそばにいる仲間だと思います。一人の女性として闘いに立ち上がったことで、自分自身も人間らしく成長できたと思いました。
森谷 あの場で当該の女性の仲間が発言に立つことはものすごく感動的。三里塚の婦人行動隊の方が、「今まで女性差別の問題を男性の仲間に話せなかった。仲間を信じてそれを変えていく」と発言していました。新しい決起が今までの運動のあり方を変える、その先頭に女性が立っています。襲撃・抑圧を受けながらも、必死で立ち上がっている仲間と一緒に闘いたいと私も思いました。
松本 全学連大会でも、女性解放とセクシュアル・マイノリティー解放から障害者差別についての議論に発展し、そこから中国人の仲間たちが発言して議論が豊かに展開されていきました。帝国主義がさまざまな差別を利用し、強化しながら労働者を分断支配している。だから一緒に活動する仲間どうしでも差別―被差別、抑圧―被抑圧の関係が現実にはある中で、その壁をいかに乗り越えて闘うのか、という思想と実践ですよね。さっき挙げたような抑圧を受ける属性を持つ仲間こそが生き生きと先頭で闘う運動を全学連は実現しています。
柿原 私が全学連の闘いを本格的に始めた頃に4・28事件総括が出されました。それまで私も男性不信や「女性差別は女性でなければ理解できない」と思っていた面があったんですけれども、4・28事件総括を男性の仲間が正面から受け止めて泣きながら議論していたり、全学連大会で出した時にも障害を持つ男子学生が本当に自己切開的な発言をしてくれて。運動の中で男性も含めて自己を変革していく力がある。自分が抑圧者としてあるということと、自分の解放ということは相いれないものだから。そういったことを初めは理論として学習し、それから闘いの中でつかみ取っていきました。これは私たち以外のどこの政治運動もできないことだなと思います。
矢嶋 4・28事件をめぐる闘いから全学連大会に至る過程も、女性差別が存在するこの社会で、右翼や権力などからの攻撃が女性に集中する現実の中で、いかに女性の決起を防衛して一緒に闘っていくのかを追求しながら進んできました。4・28事件の総括が全学連大会の中心的な議論になり、そういう中で自分が委員長の新執行体制を確立して、池之端さんも執行部に入ってくれました。また西村凌風書記次長がセクシュアル・マイノリティーの当該として、さまざまな襲撃や差別発言を受ける可能性も引き受けながら全学連執行部に加わってくれたことも、すごく重要だと思っています。そうして全学連史上初の女性委員長が登場したということでメディアで報道され話題になりましたが、それを見た右翼や公安警察が「女性をトップに据えることでソフト路線を演出」「ライトな印象を与えようとしている」みたいなことを言っているんですよ。
全員 ナンセンス!
矢嶋 全くそんなことはないということを宣言したいと思います。
全員 よし!
矢嶋 女性こそ政治と暴力を奪還して権力とぶつかって闘っていく存在なんだと、この身をもって示したいと思います。それを新入生のみんなと一緒にやっていきたいです。
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▼4・28事件の総括文書
事件直後に被害当該から執筆と議論が開始され、24年9月の全学連大会で報告された。運動体の課題として女性差別の克服を提起。
三里塚の激突が転換点に 松本
社会変える実力闘争
松本 自分の活動家人生の転換点になったと思うのは、23年2月の三里塚強制執行阻止の闘いでした。
矢嶋 私もです。
松本 機動隊千人に対してこっちは百人で夜を徹して13時間闘った。ヘルメットをかぶって機動隊の盾にガンガン頭突きしたり、盾を奪って放り投げたり、最前線で闘いました。それまでは「女は後ろに下がった方がいい」「戦術的に不利だからやめておこう」と自分で勝手に思っていたけど、三里塚では年配の男性も含めて誰にも変な気づかいをされず、男性の仲間とも肩を並べて闘えました。そこから後はもう全てがそういう闘争になっていった。単独で勝手に激しくやるのではなく、本当に組織的な一致のもとで全力で権力とぶつかる、そういう指揮・統制力をつけてきました。ちょっと楽しすぎてやめられないなと(笑)。
矢嶋 私も三里塚で機動隊と13時間の肉弾戦を闘ったことが、自分の中の「権力には勝てない」という感覚が一掃される転換点になりました。そして今、新たに市東孝雄さんの南台農地の強奪が狙われていますが、全学連は2年前から一回り大きく隊列を拡大しています。この力で市東さんの農地強奪を絶対に阻みたい。新入生にも最近運動に加わった人にも、三里塚のあの闘いを経験してほしい。徹底的に闘うと、闘いが楽しくなる。実際に体を動かして権力に対して闘うという経験を通して、自分たちは無力な存在ではないことを実感として、また確信として持つことができるようになります。
池之端 楽しくてやめられないという感覚は、自分にとっても原点です。初めての全国闘争が23年の8・6広島闘争だったんですが、原爆ドームの前に右翼と権力がいっぱいいて、まず集会場を確保するところから始めなきゃいけなかった。朝5時前に起こされてヘルメットかぶらされて、スクラムを組んで「今から突入します」と言われて、大変なところに来てしまったかもしれない、と。しかし実際突入して、右翼と権力を粉砕して集会場を確保して、集会を貫徹できてしまったことにすごく解放感と気持ちよさを感じて、その後の広島市内のデモもとにかく楽しかった。反戦政治闘争に決起することそのものが直接自己解放になっていく。それは、これまで自分がこの帝国主義足下に女として生まれて、20年間の人生でいかに政治と暴力を奪われ続けてきたかの裏返しだと思います。この自己解放性に獲得されて運動をやっている部分はすごく大きいですね。
森谷 昨年5月の沖縄闘争で辺野古の資材搬入を阻止した時も、8・6広島で平和公園立ち入り規制を打ち破った時も、機動隊は私たちに全く触れることもできなかった。それだけの力を持っているんだと強く感じました。全学連のやってきた一つひとつの実力闘争が、本当に社会を変える力を持っていると。自分が警察に対しても体を張って闘えることは、「政治と暴力の奪還」をすごく感じるところです。元々全学連の闘いについて、暴力ってどうなんだろうと以前は思っていました。しかし、権力に対して団結した力で社会のあり方を変革していくっていうことがものすごくポジティブなことだと、闘いを通じて学んできました。
浜崎 昨年12月1日の反戦女性集会の前日、早稲田にある「女性たちの戦争と平和資料館(WAM)」に行きました。大日本帝国軍によるアジアの女性たちに対するすさまじい性暴力の現実に直面して、このようなアジア侵略戦争を絶対に繰り返させてはならないという責務が自分にもあるんだと、女性たちの命がけの声に自分が応えなければいけないと思いました。パレスチナでも、第1次インティファーダで女性たちはイスラエル軍に石を投げ、命がけで決起した。全世界の女性たちの決起に、ここ日本から応える運動に自分がつながれた。仲間と議論を深め合える全学連は本当にかけがえのない場所だと思います。
池之端 警察とぶつかり合う実力闘争は楽しいと同時に、物理的・身体的には苦しいことでもあるし、弾圧もあるわけですが、しかし自分がそういう場面に直面した時に、パレスチナの人々のことを考えたらここで逃げるわけにいかない、と感じて闘い続けることができる。私の経験上もそういうことがすごく多くて、10・7以降に決起してきた世代はそういうことを主体的に語っているのをよく聞きます。アメリカのコロンビア大学でデモをやって逮捕された白人の女子学生は、「逮捕されたことを誇りに思う」と言っていた。他の学生も「ガザの苦しみに比べたら自分の逮捕や処分なんてなんでもない」と語っている。私たちも全く同じ精神で闘っている。自分たちと同じ闘いを世界の仲間がしているということだし、世界の闘いの中に自分の闘いが位置づくという豊かさがあると感じます。
女性解放の理論学び展望 森谷
マルクス主義が重要
森谷 私は家父長制的な抑圧の強い家に生まれ育って、金を稼いでくる男が偉いのだと教えられ、母親が精神的に不調をきたすほど抑圧されるのを見てきました。自分の家の中だけの問題だと思っていたけど、女性解放の理論を学習することを通じて、私有財産制の発生からずっと女性が抑圧されてきて、自分が受けてきた家庭内での抑圧もその中で起きてきたんだと理解できました。何が敵なのか、何と闘ったらいいのかがはっきりして、それを打ち破る展望をつかめたのは理論学習の力だと思います。
池之端 全学連の女性解放闘争の理論と実践に出会って、女性の仲間たちと交流しつながっていく中で、自分が今まで感じてきたことが仲間からも出てきてびっくりすることがよくあります。私自身、女性差別とはいかなるものかを学習してつかんでいく過程で、強烈に自分が差別を受ける主体なんだと自覚しました。そのことでこれまで以上に抑圧を感じる機会も増えて、そういう意味では楽しいことばかりではなくて苦痛を伴うものでもあります。だけどそれでもなぜ闘えるかと言ったら、私たちは女性の「政治と暴力の奪還」を女性解放闘争の基軸に据えているから。女性解放闘争というのは女性を救済する運動ではなくて、女性自身が社会変革、帝国主義打倒の主体になること。そういうものとして実践していることにすごく解放性を感じています。だからこそ積極的に、楽しいと思って闘えているなと思います。
柿原 私も毎回、闘って楽しかったとみんなに言っているけど、それは消費主義的な楽しさじゃなくて徹底的に闘ったからこその楽しさですよね。帝国主義足下で生きてきた自分のあり方、女性差別を内面化してきた自分のあり方を否定して、徹底的に資本主義のイデオロギーと対決してきたからこそ楽しい。その意味でも、やはりマルクス主義を学ぶ理論学習がすごく重要だと思いました。
浜崎 去年の全学連大会でも討論されましたけど、田島優子論文のような女性解放理論がどこから出てきたのかというと、当時の運動内部での女性差別の告発・糾弾ですよね。その女性解放理論を復権・再確立し、現代的に発展させている矢嶋委員長が楽しそうに闘っていてすごく励まされています。運動内部の女性差別を絶対に克服して、女性たちが解放的に闘えるように、私も力を発揮していきたいと思います。
松本 女性が内面化した差別と対決するためには、かなり丁寧な獲得、議論が必要です。その人自身が立ち上がって自分を変革する水路をいかにつくっていくかが運動の側にすごく問われていて、その最たるものは自己変革している女性の姿を見せることです。
矢嶋 米日の中国侵略戦争の急切迫の中で、この戦争に断固反対し、団結して実力闘争を闘う中で、女性たちが差別と闘う力を取り戻していく。そういう闘いを全学連はつくってきたと実感しています。新入生のみなさん、私たちと共に決起しましょう!
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▼田島優子論文 革共同機関誌『共産主義者』24号(1973年1月)に掲載された「革命的女性解放闘争の創成のために」と題する論文。女性解放の理論を打ち立てた。
