革共同第34回全国委員会総会を開催 女性差別・性暴力を絶対に許さず「連帯し内乱へ」貫く党への飛躍を 革命的共産主義者同盟政治局

週刊『前進』04頁(3388号02面01)(2025/03/24)


革共同第34回全国委員会総会を開催
 女性差別・性暴力を絶対に許さず「連帯し内乱へ」貫く党への飛躍を
 革命的共産主義者同盟政治局


 革共同は3月、第34回全国委員会総会を開催した。総会は、第一に、関西での重大な女性差別事件——すなわち関西地方委員会指導部であり全国委員・中央労働者組織委員でもあったOZによる女性同志への性暴力、そして関西地方委の中心的指導部がそれを擁護・隠蔽(いんぺい)したばかりか、被害を告発した同志を組織的に抑圧したことを明らかにし、党としての自己批判の貫徹と根底的な党の変革・再生へ全力で闘うことを決定した。第二に、この女性差別事件の告発・糾弾に決起した当該の女性同志や学生戦線の指導的同志らを先頭に、プロレタリア革命の核心的課題として女性解放闘争を理論的実践的に据え、米日帝国主義の中国侵略戦争・世界戦争突入に対して「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いを貫徹する党への変革が力強く始まっていることを確認した。その方向性は政治局から提起された第1報告、第2報告、そして何よりも当該の女性同志らの発言によって鮮明に打ち出された。また総会では、関西地方委の中心的指導部の全員を解任して自己批判を貫徹させることを確認、この旧指導部の打倒に決起した同志らを中心に地方委員会の再建をかちとることを決定した。総会で採択された政治局の第1報告、第2報告の全文は、近く刊行予定の機関誌『共産主義者』222号に、防衛的配慮による若干の修正と整理の上で掲載する。
(一)
 総会では冒頭、秋月丈志書記長が、今回の組織問題を引き起こした党の責任者としての謝罪と自己批判を行い、さらに全面的に自己批判を深め、貫徹することを約束した。
 続いて、政治局の同志から第1報告、第2報告が提起された。
 第1報告は、その冒頭で「女性差別・性暴力を受けた同志、そして女性差別を糾弾する決起によって様々な困難・苦悩を強いられた同志たちに、政治局として、全国委員会として、党として、謝罪します」と述べ、革命党の中央指導部を構成する人物による女性同志への性暴力の「階級的犯罪性、反革命性を明確に断罪しなければならない」と訴え、「革共同として、労働者階級に対して謝罪し、この現実を乗り越える決意を実践をもって示さなければならない」と断じた。その上で、「当該同志たち、そして共に立ち上がった同志たちの決起は、革共同の女性解放の理論と実践、革命に向かっての精神を体現するものであり、革共同の革命党としての命を救うものだった。それはまさに女性による政治と暴力の奪還の闘いであり、腐敗した組織指導部を打倒・粉砕する革命党再生のための決定的な決起だった」ということを明確にさせた。そして今日の中国侵略戦争・世界戦争情勢下、革共同の「連帯し、侵略を内乱へ」の総路線のもとで青年・学生・女性が陸続と決起を開始しており、その決起を抑圧するような古い党のあり方を根底的に変革して「革共同を『青年・学生・女性の党』にする」こと、次々と指導部へと飛躍しているこれらの青年・学生・女性の同志らと心から団結し一体化することを熱烈に訴えた。
 以上の確認の上で、第1報告は、①2022年革共同第8回大会以来の「反戦闘争としての反戦闘争」の路線的・実践的な深化を経て24年11月集会の歴史的成功へ至る闘いを総括し、党の路線を現場的に実践することの困難さから絶えず「反戦闘争としての反戦闘争」ではなく「職場課題」などに逃げ込もうとする傾向が関西旧指導部などに明確に表れていたことを指摘、このような路線的不一致を克服するための党内闘争が不可欠であることを明確にさせた。さらに、②反戦闘争の発展と一体で前進してきた女性解放闘争の地平、「7・7自己批判の現代的再確立」と「血債の思想」を踏まえた女性差別と闘う思想と実践の死活的重要性について訴えた。そして、③全国単一党建設のための党組織論について提起し、党の基本組織としての〈中央委員会と細胞〉の関係の明確化、党員一人ひとりが自らを絶えず党中央として自己形成することの必要性などを強調した。
 総じて、関西における女性差別事件の背景には、19年の26全総を契機とする党の転換と飛躍に対する関西指導部の意識的な背反があったことを明確にさせた。
(二)
 第2報告は、アメリカ帝国主義・第2次トランプ政権の登場で急加速する中国侵略戦争・世界戦争情勢と25年前半決戦の方針を提起した。トランプ反革命の登場は、戦争情勢と同時に既存の政治支配の崩壊、幾億の労働者階級人民の新たな革命的・内乱的決起を呼び起こし、「本物の世界革命情勢」をますます成熟させずにはおかない。そうした中で、「時代的転換期の到来を告げる雷鳴を自己の血のたぎりをもってうけとめるもののみが、革命家であり、その党なのである」という本多延嘉革共同初代書記長の言葉(論文「70年安保闘争と革命的左翼の任務」から。前進社刊・本多延嘉著作選第4巻所収)を想起し、全同志がそれを共同の信念とすることを訴えた。
 そして「わが革共同と労働者階級に求められていることは、中国侵略戦争阻止の反戦闘争を真正面から闘い抜くことであり、一切のあいまいさなくすべての活動の柱を中国侵略戦争阻止の反戦闘争の爆発において闘うことである」と提起し、3月の諸闘争、4・28沖縄デー闘争、5・15沖縄現地闘争、国会闘争などを闘い抜くことを訴え、改憲・戦争阻止!大行進が呼びかける6・14全国闘争に昨年11月集会の3000人結集を超える決起をかちとることを25年前半決戦の最大の組織的課題に据えた。
(三)
 総会の討論では、OZの性暴力を受け、これを告発・糾弾する闘いに決起した女性同志が渾身(こんしん)の訴えに立った。
 「OZがこれまでに行ったすべての女性差別・性暴力、そして関西地方委がOZを擁護し、女性差別を拡大・再生産し、第二の襲撃者となってきたことを徹底弾劾します。関西地方委の再建へ最先頭で闘う決意です。私のこれまでの闘いはまさに『政治と暴力の奪還』でした。一緒に決起してくれた女性同志、学生戦線の同志に支えられて怒りを取り戻し、OZ・関西旧指導部を正面切って糾弾できた。勝利感をもっています。以前は考えられないほど自分も飛躍できました。全国の皆さんが当該と連帯して共にOZ打倒、関西旧指導部打倒の闘いに決起しているのを知って本当に心強いです。これからも共に闘い抜きましょう」
 この訴えに全体が大きな拍手で応え、全国委員会として固く団結し、一体となって闘うことを確認した。
 彼女と共に決起した関西の女性同志は、秋月書記長の自己批判の宣言から総会を始めなければならないことに党の現状が示されていると厳しく指摘し、自らの体験を語りながら「関西だけの問題ではない。女性解放闘争がこれほどまでに過酷なのかと改めて思う。若い女性同志や学生戦線が切り開いてくれたことに本当に感謝しています」と述べた。そして「学生の同志が女性解放闘争の先頭に立っていること、その思想的根拠を持っていることに、中国侵略戦争を本当に革命に転化していく根拠が示されていると思う。今日の提起を持ち帰って新たな関西の党建設の先頭に立ちます」と決意を表明した。
 同じく関西で共に決起した学生戦線の同志は、青年・学生・女性の党、革命に勝利する全国単一党への変革に向け「どれだけ血が流れようとも徹底的に党内闘争をやり抜く以外にない」と語り、「決起した女性同志と心から団結し、第1報告、第2報告の内容を全面的に血肉化して25年決戦に頭から突っ込んでいく」と不退転の決意を示した。
 討論を経て、総会は、当該女性同志らの訴えと決起に応えて共に闘い抜くことを共同の決意とした。そして第1報告、第2報告で提起された時代認識と路線で全党の学習・一致を全国委員の責任でかちとることを確認した。
 34全総の討論と確認・決定は、ただちに3・8国際婦人デー中央闘争(本紙前号既報)として結実し、さらに3月諸闘争の前進を生み出し、またこれらと一体で関西地方委再建の闘いをはじめとした全国単一党建設の力となっている。
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