団結街道裁判が結審 15年の集大成弁護団が圧巻の最終弁論
週刊『前進』04頁(3386号03面03)(2025/03/10)
団結街道裁判が結審
15年の集大成弁護団が圧巻の最終弁論

(写真 開廷に先立って反対同盟と支援の仲間は千葉地裁前情宣活動に立ち、「不当判決を出すな!」と訴え、怒りのこぶしを上げた【2月28日】)
千葉地裁民事第3部(岡山忠広裁判長)で2月28日、団結街道裁判が開かれ、15年続いた裁判が結審した。
市東孝雄さんにとって、自宅と南台農地を直線で結ぶ団結街道(天神峰―十余三線)は営農と生活に必要不可欠な道路だったが、NAAの意を受けた成田市は2010年6月にこの道を暴力的に封鎖し、格安でNAAに売り渡す暴挙を働いた。その違法を追及し、廃道処分の取り消しを求めてきたのがこの裁判だ。
反対同盟顧問弁護団は最終弁論に立ち、以下のように述べた。
成田市の団結街道廃止は、道路法10条1項(一般交通の用に供する必要がなくなつたと認める場合においては、当該路線の全部又は一部を廃止することができる)に違反する。団結街道は「廃道当時、1日平均120台前後の車が頻繁に通行しており一般通行に用いられていた重要な道路」(市東さんの証言)だった。市は実際の交通量も調べずに「総合的考慮の結果」と強弁するが、この廃道は09年7月の四者協議(国土交通省、NAA、千葉県、周辺9市町)で決定され、第3誘導路建設に間に合わせようとしたものだ。市の中村壽孝元土木部長が証言した際は、何を聞いても「知らない」「覚えていない」の繰り返しだった。それはこの廃道が「政治案件」として扱われ、空港利益第一の市政を続けてきた小泉一成市長の「専権」で進められたからだ。
成田市とNAAは、成田空港の機能強化に公共性があると主張するが、実際には地元住民の圧殺・生活破壊であり、NAAの営利追求でしかない。
今、天神峰・東峰の農家が空港によって苦境を強いられ、市東さんに至っては農地そのものがはく奪されようとしている。「営農権」が憲法的権利の保障として認められなければならない。市東さんの農地に対する小作権は「営農権」の一側面をなす「生存権的財産権」に当たる。市東さんから農地を奪うことは生存権の否定にとどまらず、市東さんの人間性の否定だ!
弁護団の追及に追いつめられた被告の市とNAAの代理人は、視線を手元に落としたままだった。
さらに弁護団は、騒音総量で成田は厚木基地の10倍にもなり、市東さんが巨大な騒音被害を被っていることについて、被告らの「そういう場所だと分かって天神峰に戻ってきたのだから、市東は人権享有の主体ではない」という暴言を断罪。違法な団結街道廃道処分を取り消すよう迫り、弁護団は陳述を終えた。また、元立教大学教授の石原健二さん(農業経済学)、専修大学教授の内藤光博さん(憲法学)の意見書を裁判所に提出した。岡山裁判長は判決日を7月25日、午後2時開廷と指定した。
その後、報告集会が千葉県弁護士会館で開かれた。弁護団や支援の仲間たちの発言を受け、最後に反対同盟の伊藤信晴さんが「京都大7学生の奪還、関西生コン支部の無罪判決、この波に乗って3・24判決の勝利へと進んでいこう!」と全員に呼びかけた。
