戦争阻む25春闘へ JRダイ改にスト配置 動労千葉の闘いを支えよう
戦争阻む25春闘へ
JRダイ改にスト配置
動労千葉の闘いを支えよう

動労千葉は3月15日のJRダイヤ改定時を当面の山場に、ストライキを構えて闘う方針だ。さらに3月下旬と4月冒頭を焦点に、25春闘を反戦・組織拡大春闘として闘うことを決定した。動労千葉の闘いを支え、25春闘をストライキで共に闘い、中国侵略戦争阻止の階級的労働運動をよみがえらせよう。
反戦を掲げてストに決起
米トランプ政権は、アメリカ帝国主義を基軸として形成された戦後世界秩序を自ら破壊しながら中国侵略戦争―世界戦争に突き進んでいる。トランプが「同盟国」との激突をも辞さずに「ウクライナ停戦」を叫ぶのは、中国との戦争に一切を集中するためだ。労働者階級は、この戦争を絶対に阻止しなければならない。
昨年9月の定期大会で動労千葉は、「米日帝国主義による中国侵略戦争を阻止することこそ労働組合の最大の課題だ」と確認した。2月の定期委員会では、戦争がいよいよ切迫するこの春闘期に、改憲・戦争阻止!大行進の運動を全力で進め、反戦闘争の先頭に立つ方針を打ち出した。
25春闘は労働運動の存立を巡っても大決戦だ。経団連は、賃金水準を決めるのは資本の政策だという「賃金・処遇決定の大原則」を声高に叫ぶ。資本や石破は「賃金引き上げの定着」を唱えるが、その根本的な目的は、労働組合の闘いによって賃上げを資本に強いる賃金闘争を最終的に解体することにある。この攻撃の手先となった連合は、「賃上げのためなら軍需生産にも戦争にも協力する」という姿勢を隠さない。
この総翼賛状態を突き破るストを動労千葉は決断した。それは、どんなに困難でも階級的労働運動を自らの闘いによってよみがえらせるという決断だ。
久留里線の廃止許さない
当面する闘いの課題は、久留里線の久留里―上総亀山間の廃線を阻止することだ。昨年11月末、JR千葉支社長は同区間をバス転換し廃止すると表明した。同支社長は、廃止時期は「できるだけ早く」と述べている。JRが廃止時期を明言した時には、廃線方針は覆せなくなる。だから動労千葉は、廃線阻止を今この時に闘いの焦点に押し上げると決定した。
久留里線の廃止は、JRが狙う全面廃線化の攻撃の突破口に位置付けられている。すでにJRの在来線の6割が、国鉄分割・民営化に際して使われた廃線基準(鉄道営業距離1㌔当たりの1日の平均乗客数が4千人以下)を下回っている。
鉄道の廃止は、公共インフラと地方を切り捨て、一切を戦争に集中する戦時体制づくりの攻撃だ。久留里線の久留里―上総亀山間は、第2次世界大戦末期の1944年、「不要不急の路線」とされて廃止された歴史がある。42年には国家総動員法の下に企業整備令が出され、中小企業は統廃合されて軍需産業に強制的に転換された。
経団連と政府は「生産性向上」を掲げて中小企業を淘汰(とうた)する攻撃に本格的に乗り出してきた。そのために彼らは、徹底的な雇用流動化を狙う。「内部労働市場と外部労働市場をシームレスにつなげる」として解雇自由を原則とし、「労使の集団的合意」で労働基準法を適用除外にできるように労働法制を改悪しようとしている。その目的は、軍需経済・戦争経済への産業の全面的な再編だ。この攻撃が、労働者の権利剝奪(はくだつ)や地方の破壊とともに激しく進むのだ。この攻撃に動労千葉はストを構えて対決する。
さらに、安全を切り捨てて組合員の職場を奪う鴨川派出の廃止を阻止することも、ダイヤ改定時の闘いの課題だ。3月末には、JR貨物による千葉機関区廃止―派出化との闘いが控えている。4月冒頭には、JRの子会社CTS(千葉鉄道サービス)で大幅賃上げを求める闘いが続く。
この過程はまた、控訴審に入った1047名解雇撤回闘争に何としても勝利することが決戦的なテーマになる。東京高裁宛ての署名を拡大しよう。
動労千葉のストライキを支え、戦争絶対阻止の25反戦春闘に共に立とう。
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25春闘勝利!
3月ダイ改阻止!動労千葉総決起集会
3月15日(土)午後2時30分 DC会館2階会議室(JR東千葉駅前)
