団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3385号04面04)(2025/03/03)


団結ひろば 投稿コーナー

弾圧が団結に転化する情勢
 全学連書記次長 池之端紗衣

 京都大生ら7人の不当逮捕に対し、連日京都で奪還闘争を闘っています。7人中6人が逮捕された2月8日の夜に警察署前での激励行動が闘われ、全学連運動に合流したばかりの学生たちが即座に決起しました。その後も毎日のように京都市街地や逮捕令状を発付した京都地裁前での街宣を行っていますが、京大生を含む市民からの注目度は非常に高く、毎回数十筆の署名、数千円のカンパが集まっています。
 この奪還闘争を中心的に担っているのは、ここ1、2年の間に反戦闘争に決起してきた20歳前後の若い学生・青年・女性たちです。彼らは7学生が牽引(けんいん)してきた中国侵略戦争阻止の反戦闘争、京大学生運動に獲得された若者たちであり、同世代の仲間への逮捕弾圧に腹の底からの怒りを燃やして闘っています。
 また、新たな学生の決起も生まれています。2月8日、京都反戦デモの集合地点で7学生のうちの1人が逮捕されるのを目の前で見た、その日がデモ初参加の学生は「逮捕の瞬間はパニックだったが、やっぱりこの不当逮捕は許せないと思った」と語り、連日の街宣や激励行動を生き生きと闘っています。
 2・23新宿反戦デモも、7学生奪還の決意を起爆剤として、全学連のスクラム部隊を先頭に首都東京を圧倒しました。全学連が先頭で切り開いてきた「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いによって、弾圧が団結に転化する情勢が生まれています。この力で2025年、安保・沖縄闘争のさらなる大爆発を勝ち取ろう!

奪還闘争で京都へ駆けつけ
 首都圏学生 C

 私は首都圏で活動している学生ですが、京都大学7学生の奪還闘争のために京都に1週間滞在しました。
 今回は、私を含め奪還闘争が初めてという学生・青年たちがほとんどでした。私は、昨日まで一緒にビラを配っていた仲間が今日には逮捕されたという話を聞いて、最初は衝撃を受けました。しかし何よりも怒りが心底から湧き上がり、一切ひるむことなく京都へ駆けつけました。このような怒りをもっている人たちが大阪、沖縄、広島、東京など全国各地から次々と加わってきました。
 街頭宣伝ではビラが飛ぶように配られ、外国人観光客を含む多くの方々が私たちのアジテーションに足を止めて温かい支援をしてくれました。
 街宣と不当逮捕・勾留されている仲間への激励行動をするたびに、警察権力は「音量の苦情」「敷地内に踏み込むな」などと妨害してきましたが、それに対して私はこう訴えました。
 「7学生がやったことは何一つ間違っていない。裁かれるべきは、弾圧に手を染めた京大当局・湊長博総長であり、京都地裁・大野裁判官であり、目の前で妨害を行っている警察官だ」
 京都大7学生への弾圧は7人だけへの弾圧ではなく、全国学生の反戦運動を潰す政治弾圧です。この弾圧を粉砕し不起訴で7学生を奪還すれば、全国学生と国家権力の力関係が決定的に違ってくると思います。
 すでにこの弾圧は団結の拡大へと転化し、反戦運動のさらなる爆発を引き起こしています。この力で必ず7学生を奪還しましょう!

名古屋反戦第7波デモ闘う
 改憲・戦争阻止!大行進東海 小林丈仁

 2月23日、改憲・戦争阻止!大行進東海が呼びかけた「ウクライナ戦争3年 名古屋反戦第7波デモ」を愛知・三重・岐阜からの13人の参加で行いました。
 事務局が基調提起で「日米共同声明で中国侵略戦争・世界戦争に突き進むことを宣言したトランプ・石破を打倒しよう。パレスチナ人民と連帯し、帝国主義の植民地支配・侵略戦争と闘おう。安保・沖縄闘争に総決起し、『挙国一致』の戦争翼賛を打ち破ろう」と提起しました。
 これに続き東海合同労組の坂野康男委員長が「京大7学生を即時奪還しよう」「日米首脳会談は中国侵略戦争同盟のさらなるエスカレーションだ。4・27名古屋反戦第8波デモ、5月沖縄闘争、6・14全国闘争でトランプ・石破を打倒しよう」とアピールしました。
 その後、強風が吹く中、「侵略粉砕・トランプ打倒」「安保粉砕・石破打倒」「フリーフリーガザ」のコールで米領事館を直撃するデモに出発、名古屋駅前で多くの労働者市民と合流しました。
 デモ後に、アラブ未来協会の田中博一さんが「パレスチナ解放闘争は、帝国主義を打ち負かす最前線の闘いを貫いている。今日のデモをパレスチナに発信した」と発言しました。元教員の仲間は「『今だけ、カネだけ、自分だけ』の新自由主義の破綻が目の前にある。戦争はもう始まっている。戦争を止める闘いに、もっと仲間を集めよう!」と訴えました。
 大行進東海は、4・28沖縄デーを4月27日に名古屋反戦デモとして闘い、5月沖縄闘争、6・14全国闘争に向かって行きます。

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