大軍拡予算国会粉砕を 大行進東京、石破打倒へ国会闘争 戦争・改憲へ野党が総屈服

週刊『前進』04頁(3385号03面04)(2025/03/03)


大軍拡予算国会粉砕を
 大行進東京、石破打倒へ国会闘争
 戦争・改憲へ野党が総屈服

(写真 戦争国会粉砕! 国会に向かって怒りのシュプレヒコール【2月21日 衆議院第2議員会館前】)

 今国会で審議されている8兆7005億円の大軍拡予算は、中国侵略戦争のための戦争予算だ。戦争国会粉砕、石破打倒へ国会闘争に立とう。

●中国侵略戦争へ大軍拡

 予算案に盛られているのは、中国大陸を攻撃できる長射程ミサイルの調達、自爆型ドローンの配備、攻撃目標の探知・追尾のために多数の人工衛星を連携させる「衛星コンステレーション」、大容量の通信能力をもつ通信衛星の整備、無人偵察機の開発・整備など、すべてが中国侵略戦争のためのものである。沖縄を含む南西諸島では司令部機能の地下化をはじめ島全体のミサイル基地化=軍事要塞(ようさい)化が進められているが、防衛省は次年度予算でさらに継続して本省や全国の自衛隊基地の戦時的強化を進める計画だ。
 これら基地整備や艦船、潜水艦などの建造のために、本来ダムや高速道路などを造る時に用いられる「建設国債」が7148億円も発行される。これにより防衛省予算での「建設国債」は23年度以降の総額で2兆円を超える。まさに「建設国債」が中国侵略戦争のための「戦時国債」に変えられようとしているのだ。絶対に許せない。
 ところが国会では、この大軍拡=戦争予算が労働者人民の生活と命、未来を奪う大攻撃であるにもかかわらず、全く与野党の対決点になっていない。野党が総屈服しているからだ。

●自公維合意で成立狙う

 2月25日に自民、公明、日本維新の会が高校授業料の無償化などで合意したが、この間の与野党の政策協議・合意の狙いは、衆議院の過半数割れで危機を深める自民党が、中国侵略戦争に向かって何としても大軍拡と改憲を強行するために、排外主義、差別主義の日本維新の会や国民民主党を引き寄せることである。こうした協議では「現役世代の負担軽減」と称して数兆円規模での社会保障費の削減が話し合われ、労働者人民の生活と命が破壊されようとしている。
 立憲民主党が発表した予算修正案では8兆7千億円の大軍拡予算について1円の削減も要求していない。立民も大軍拡予算案に賛成なのだ。日本共産党も「異常な軍事費の突出」などと言いながら米日帝国主義が中国侵略戦争に突き進んでいることには一切触れず、日帝に屈服している。
 こうした状況の中で、労働者人民の戦争と生活破壊に対する怒りは渦巻いている。大行進運動の位置と役割は決定的に重大だ。

●全学連を先頭に弾劾

 史上空前の大軍拡予算案を粉砕しようと2月21日、改憲・戦争阻止!大行進東京の呼びかけで国会闘争が闘われた。京大7学生不当逮捕の大弾圧への怒りをばねに労働者・学生30人が衆議院第2議員会館前に結集した。全学連の渡辺祥英書記次長の基調報告に続き、大行進神奈川、東京、三里塚現闘、全学連の仲間が闘争報告と決意表明を行い、怒りのシュプレヒコールを国会にとどろかせた。
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