体張り戦争とめる ウクライナ反戦集会発言(抜粋)
体張り戦争とめる
ウクライナ反戦集会発言(抜粋)
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基調報告
帝国主義打倒の反戦闘争を
全学連委員長 矢嶋尋さん
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没落するアメリカ帝国主義の中国侵略戦争への突進が、目の前で延々と続く戦争の根本的な原因です。日本帝国主義・石破政権も、ここに帝国主義としての活路を求めて改憲と大軍拡に突き進んでいます。戦場に駆り出され殺し合いを強制されるのは私たち労働者民衆だ。労働者階級に国境はない。国際反戦闘争の爆発で帝国主義を打倒し、戦争を止めましょう。
ウクライナ戦争は、「ウクライナを前面に立たせた帝国主義の対ロシア戦争」として、米帝がゼレンスキーを先兵に担ぎ上げて継続させてきた戦争です。
トランプによって平和が訪れることはありません。ヘグセス米国防長官が「より大きな脅威(中国)に軍事的資源を優先する」と発言した通り、トランプはウクライナの「戦線整理」をもって対中国戦争へ全力を集中しようとしています。戦争の終結ではなく中国侵略戦争・世界戦争の一環であり、このような戦争に「ウクライナ解放」や「防衛戦争」の性格など全くありません。日本共産党をはじめ、あらゆる勢力が祖国防衛主義に転落している。帝国主義打倒の反戦闘争こそ必要です。
トランプは第2次政権の最初の首脳会談の相手にネタニヤフを選び、「米国がガザを長期的に保有する」と述べ、就任直後からUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出金停止を継続する大統領令に署名しました。パレスチナ人民と連帯し、「ガザ住民の日本への受け入れ」で強制移住・民族浄化に加担しようとする石破政権を打倒しましょう。
第2次トランプ政権の2番目の首脳会談となった日米会談とその共同声明は、日米同盟が「核を含むあらゆる能力」で中国に対抗するとした。そして日本が空前の大軍拡を27年度以降も継続すると確認しました。
沖縄の基地強化・軍事要塞(ようさい)化と一体で米兵の女性暴行事件なども激発し、沖縄の怒りは燃え上がっています。石破を打倒する闘いが、首都中枢・東京においてこそ求められています。京大学生弾圧を粉砕し、米日による中国侵略戦争を身体を張って阻止しましょう!
中国に対する侵略戦争を絶対許さぬ
改憲・戦争阻止!大行進 呼びかけ人 高山俊吉さん
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この国が中国に向けて侵略戦争を開始しようとしている。世界で起きている状況をどう見ることが最も重要であるか、訴えたい。
トランプ大統領は、アメリカが戦後世界のリーダーの地位から転げ落ち、追い込まれた結果として登場した。日本では自民党が信を失って崩れたときに石破首相が登場した。彼らは、中国に対して戦争をするために登場した。トランプはウクライナ戦争を止めると言うが、平和主義者ではない。2年もしないうちに中国への戦端を切るためだ。
アメリカも日本も相互に大きく争いつつも、中国に対する侵略戦争については一体となって戦端を開こうとしている。われわれはこれを、絶対に許さない! 力を合わせよう。皆さん、一緒に行動しましょう!
女性こそ戦争絶対反対を闘いぬこう
婦人民主クラブ全国協議会 川添望さん
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ウクライナ戦争を一刻も早く終わらせよう! 中国への侵略戦争を阻止しよう! アメリカ・トランプ政権のペテン的な「ウクライナ終戦」を絶対に許すことはできません。トランプ政権は、ウクライナで「利益を回収する」などと言って、中国侵略戦争のためにすべての勢力を傾けようとしているではありませんか! こんなのは終戦でもなんでもない!
京大での7人の学生への弾圧があり、ここに女子学生が2人いる。これは、女子学生をはじめ女性たちが戦争反対の実力闘争の最先頭で闘っていることへの権力の恐怖の表れにほかなりません。
今こそすべての女性は、この資本主義、帝国主義の世界で女性への差別が徹底的に吹き荒れていること、性差別・性抑圧・性暴力、そして家事を押し付けられ、職場では低賃金、非正規、このすべてに対して怒りを爆発させて、女性こそが戦争反対の最先頭で闘っていこうではありませんか。これを敵権力は恐れているんです。今こそ女性は立ち上がりましょう!
今日絶対に言わなければならないことは、「天皇制粉砕」です。何が「天皇誕生日」だ。国連の女性差別撤廃委員会から男系男子の天皇制を批判され、拠出金を出さないと言っている。つまり女性差別、戦争容認の天皇制が日本の国体だと言っているに等しい。こんな政府をぶっ飛ばして、私たちが立ち上がる時じゃないですか!
戦争絶対反対とは、2千万人のアジア人民を虐殺して軍隊慰安婦制度をつくったこと、戦後、沖縄を天皇制維持のために分離し基地の島にしてきたこと、そういうことを絶対に許さないことです。今こそアジア・沖縄の人々の決起に応えて、中国侵略戦争絶対反対で闘い抜こうではありませんか。頑張りましょう!
沖縄・宮古島からのアピール
宮古島の実力行動に連帯を
ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会 清水早子さん
沖縄県宮古島市では一気呵成(かせい)に押し寄せる軍事化の波に、今緊迫した状況にあることをお伝えしたいと思います。
2月23日、宮古島駐屯地開設6周年の記念行事が予定されており、基地内では、軍用車両のパレードを行い、煙を出してミサイル発射車両の展開訓練を行い、空砲を撃って銃撃戦の訓練を行います。
市民にも一般公開し、子どもたちの前でリアルな実戦訓練を見せ、武器や兵器を触らせたり、小型の戦車である軽装甲機動車に乗せたりし、またキャンプミヤコフェスティバルと称して飲酒ありの飲食をさせるのです、能登の復興ままならない被災地を横目にして!私たちは、抗議行動を展開します。
2月26日には、いよいよ電子戦部隊の車両が宮古島市の港に到着し、陸揚げされます。2021年のミサイル弾薬陸揚げ阻止行動のように再び、陸揚げ阻止の行動を何としても闘わなければなりません。黙って見ていることはできません。
さらに2月18日には、「特定利用空港・港湾」に沖縄県が、宮古空港をはじめ新石垣空港、中城湾港を追加指定すると報道がありました。なぜ、わざわざ沖縄県は、軍拡の国策に手を貸し、離島の住民に脅威となるようなことを行うのか!
琉球王朝の時代から、宮古・八重山の島々は、300年続いた劣悪な税制「人頭税」によって琉球王朝から差別・抑圧・収奪されてきた歴史を想起してしまいます。
怒涛(どとう)の軍事化の嵐を前に、私たちは少人数でも、これまでも、ミサイル弾薬を積んだ軍用車両の車列の前に、身を投げ出し、身を横たえて、陸揚げ阻止の実力行動を敢行してきました。再び、2月26日を前に、緊迫した状況が私たちを覆っています!
全国の皆さんにぜひ状況を理解され、連帯していただきたいと思います。
全学連からのアピール
学生が生き生きと奪還闘争に決起
京都大学 池之端紗衣さん
まず、京都府警が全学連の亀井副委員長を含む京大生ら7人を「威力業務妨害」容疑をでっち上げて不当逮捕したことを徹底弾劾します。
今回の弾圧は、中国侵略戦争に突き進む石破政権による戦時下の治安弾圧です。「威力業務妨害」とされているのは2022年12月、京都大学で行われた熊野寮祭の企画「総長室突入」です。これは、京大当局による学生管理強化・自治寮つぶしに反対して250人以上の学生が総長に直談判を求めた、まったく正義の抗議行動でした。
ちょうど100年前、治安維持法の国内適用第一号として軍事教育に反対した京都帝大の学生らが逮捕された「京都学連事件」とまったく同じ弾圧です。80年前、日本の労働者が弾圧に敗北して、沖縄戦やアジア人民2千万人の大虐殺を許してしまった歴史を絶対に繰り返してはなりません。
7学生の奪還闘争の中心は、私自身も含めここ1、2年で反戦闘争に決起してきた若い学生たちです。亀井副委員長が逮捕されるのを目の前で見た、デモ初参加の学生は「逮捕された瞬間はパニックだったが、やっぱりこの不当逮捕は許せない」と語り、連日の奪還闘争に生き生きと決起しています。今を生きる若者たちは皆、戦争・差別・抑圧を絶えず生み出し極限化させるこの帝国主義社会の打倒を求めています。私たちの闘いがストレートに通用する「本物」の革命情勢がやってきました。全学連は先頭で闘います。
反戦デモに参加し生きる道を選んだ
首都圏大学 Aさん
私たちにはこの社会を変える力があります。それは私を含めて多くの学生・青年が24年の闘いを通じて肌身で感じてきたことだと思います。
私は去年の2・24ウクライナ反戦デモに参加して、飛び入りでスクラムを組み、右翼と警察権力の妨害をはねのけることができたとき、また、街宣や集会でこのようにマイクを握るとき、女性としてまさに政治と暴力を奪還できました。
辺野古前で座り込んで土砂搬入を丸一日止めたとき、8・6ヒロシマ闘争で平和公園規制をぶち破って反戦反核の集会とデモを打ち抜いたときは、直接の勝利もかちとってきました。全学連大会で矢嶋委員長をはじめとする新体制が確立され、70年安保・沖縄闘争を超える決意で闘うことが確認されました。
11月労働者集会では3桁の規模で学生の隊列が登場し、12月の京大集会には100人以上もの学生が結集しました。この過程で私のような初参加の学生たちが次々と組織者として登場し、今日も生き生きと反戦闘争に立ち上がっています。今も獄にとらわれている亀井副委員長は、中国侵略戦争阻止の反戦闘争は「生き方」だと言っていました。私は去年のウクライナ反戦デモに参加したとき、生まれて初めて自分の生きる道を選択したと思います。そして、身をもって不可能と思えるものを可能にしてきました。この闘いにこそ展望があります。内乱的な反戦デモをやり抜きましょう。
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