ダイ改時にスト構え 動労千葉 反戦・組織拡大春闘へ

週刊『前進』04頁(3385号02面02)(2025/03/03)


ダイ改時にスト構え
 動労千葉 反戦・組織拡大春闘へ

(写真 関道利委員長が、労働組合の任務として中国侵略戦争を何としても阻止しようと訴えた【2月22日 千葉市】)

 動労千葉は2月22日、第90回定期委員会をDC会館で開いた。3月15日のJRダイヤ改定と25春闘に際し、ストライキを配置して闘う方針を確立した。
 あいさつに立った関道利委員長は、トランプが「ウクライナ停戦」を叫ぶのは中国侵略戦争に一切を集中するためだと説き明かし、米日帝国主義こそが戦争を起こそうとしていると断じて、労働組合の任務として戦争阻止へ闘おうと訴えた。
 また、戦争翼賛の連合を打倒して階級的労働運動をよみがえらせるため、25春闘を反戦春闘・組織拡大春闘として闘う方針を打ち出した。そして、事故多発が示す国鉄分割・民営化の破綻に反合理化・運転保安闘争の強化で立ち向かい、1047名解雇撤回裁判に勝利しようと強調した。
 運動方針を渡辺剛史書記長が提案し、①久留里線廃線計画の撤回と鴨川検査派出廃止阻止を焦点とした3・15ダイヤ改定時、②JR貨物による千葉機関区廃止=派出化阻止を課題に3月末段階、③CTS(千葉鉄道サービス)での大幅賃上げ獲得に向けた4月冒頭段階——の三つを山場に闘う方針を明らかにした。
 決定された方針の概要は以下の通りだ。
 JR千葉支社は昨年11月、久留里線の久留里―上総亀山間のバス転換を表明し、君津市もそれを受け入れた。JR千葉支社は廃線時期を「できるだけ早く」としている。今、廃線阻止の闘いを焦点に押し上げなければ、攻撃は止められない。昼時間帯に5時間も列車が走らないダイヤを改めることも要求し、ダイヤ改定時にストを構えて闘う。
 3月ダイ改では鴨川検査派出の廃止も狙われている。異常時に即対応するために設けられた検査派出の廃止は、安全の切り捨てだ。現に組合員が働いている職場を廃止する攻撃に、ストを構え対決する。
 JR貨物は3月末に千葉機関区を廃止し、隅田川機関区の派出に再編しようとしている。動労千葉の組織拡大を恐れるJRは、動労千葉が多数を占める千葉機関区には新採の配属も他区所からの配転も行わず、業務を縮小する攻撃を続けてきた。その結果、機関区の労働者の平均年齢は62歳に達し、定年後に再雇用された高齢の労働者がきつい運転業務を担っている。それがついに機関区廃止に至り、組合員が従事している業務も縮小される。これに組織を挙げて反撃する。
 CTSでは、超低賃金が強いられ続けている。JRが子会社に求めた「5年で10%のコストカット」のつけがすべて現場労働者に押し付けられているからだ。切実な大幅賃上げ要求と併せ、コストカットの停止、外注化の撤回を求めて闘う。低賃金のため退職者が続出し、要員不足で労働はきつくなる一方なのに、CTSは動労千葉組合員の65歳以上の継続雇用を拒否している。これを許さず徹底追及する。1月にCTSの清掃労働者を動労千葉に迎え入れた勝利に続き、組織拡大へ全力で闘う。
 また、長編成列車のワンマン化や車掌の削減、業務融合化などの攻撃と闘い、一切を組織拡大に集約することも確認された。
 戦時下でストを構える動労千葉の闘いを支えよう。
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