青年・女性と共に闘う組織へ 労組交流センター総会 戦争絶対阻止へ飛躍かけ

週刊『前進』04頁(3384号02面03)(2025/02/24)


青年・女性と共に闘う組織へ
 労組交流センター総会
 戦争絶対阻止へ飛躍かけ

(写真 飯田事務局長が運動方針案を提案【2月8日 東京都内】)

 全国労働組合交流センターは2月8~9日、東京都内で第32回定期全国総会を開いた。トランプの再登場で中国侵略戦争が急切迫する中、戦争絶対阻止へあいまいさのない決起が求められている。労組交流センターはそのために、青年・女性と共に闘う組織への生まれ変わりをかけて今総会を闘い取った。

11月集会2倍化へ

 飯田英貴事務局長が運動方針案を提案し、全学連と共に反戦闘争を実力で貫徹した昨年の闘いを、連合下での労働運動の「常識」を塗り替える意識的挑戦だったと総括した。これと一体で各職場でのストライキが闘われた。ストライキも資本との実力闘争であり、労働者と真剣に向き合い時代認識を共有しなければ闘えない。反戦闘争がスト決起を生み、ストが反戦闘争を高揚させた闘いは、戦時下で階級的労働運動を再生する展望を示したと飯田さんは強調した。
 だが、25年はその地平にとどまれない。既成の支配は崩壊し、現状への労働者の怒りは噴出している。飯田さんは、まさに今は革命情勢にあると指摘した。中国侵略戦争に突進し排外主義と差別を激しくあおるトランプの登場に、アメリカをはじめ全世界で労働者が反撃に立っている。ユンソンニョルを拘束に追い込み、日米韓軍事同盟を揺るがす韓国の労働者の闘いはその先端に位置している。中国侵略戦争の要をなす日本で韓国の決起に応える巨大な闘いを生み出せば、戦争は止められる。飯田さんは、階級的労働運動とは労働者の団結を資本・国家権力と対抗する一つの威力としてつくり出す運動であり、帝国主義の戦争を阻止する運動だと力説した。そして、25反戦春闘をストライキで闘い、今年の11月労働者集会へ昨年を倍する結集を実現する方針を打ち出した。
 武谷新吾代表運営委員(全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部)は、隊列を1・5倍に増やした全学連の闘いに学び、自身の活動が真に実践的であるか否かを検証しながら11月に向かおうと訴えた。

戦後80年の大決戦

 総会2日目に、田中康宏代表運営委員(動労千葉)が提起に立ち、25年は歴史的な大激動の年になると強調した。中国脅威論が吹き荒れ南西諸島のミサイル基地化が進む中、既成の勢力は崩壊し、国会は総翼賛化して大軍拡予算は問題にもされない。だがそれは、階級的原則を守り抜いた交流センターの闘いが通用する時代が来たということだ。戦後80年の今年、天皇を押し立てて反戦闘争を圧殺する攻撃も激化する。これに対し、労働者階級の側から社会の根本的変革で戦後を総括する決戦が25年だと田中さんは訴えた。そして、資本・国家権力の総力を挙げた攻撃に解体されない階級的団結をつくり上げ、産業報国会に自らを変質させた戦前の労働運動、1950年の朝鮮戦争に際して朝鮮や中国の民族解放・革命戦争と自らとを切断した戦後の労働運動を意識的に乗り越える闘いに挑戦しようと提起した。
 田中さんはまた、経団連の経労委報告が「内部労働市場と外部労働市場をシームレスにつなげる」として雇用流動化・雇用破壊に攻撃的に踏み込んできたこと、「労使の集団的合意」で労基法を適用除外にせよと叫んで労働基本権の根本的な解体に乗り出してきたこと、それらの目的は一切を軍事に集中する戦時体制づくりにあると指摘し、これとの対決を訴えた。
 ストライキに立った労働者をはじめ各代議員が、敵の攻撃に崩れない階級的団結をどうつくり出すのかを巡り、自身の変革をかけた真剣な討議を交わした。
 山口弘宣副代表が総括答弁で、2月26日の関生弾圧京都事件の判決公判闘争を全力で闘うことを訴え、「戦時弾圧ぶっとばせ 3・23東京集会」を提起した。さらに那須電機鉄工に対する行動を強化し、全国金属機械労組港合同昌一金属支部の闘いの勝利へ総力を挙げようと訴えた。
 交流センターは自身の根底的な変革をかけて25年決戦に突入した。
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