クーデター4年 石破は独裁軍を支援するな 在日ミャンマー人が抗議行動
クーデター4年
石破は独裁軍を支援するな
在日ミャンマー人が抗議行動
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軍事クーデターから4年の2月1日、世界各地でミャンマー独裁軍に対する抗議行動が闘われた。日本では前日の大阪に続き、在日ミャンマー人コミュニティー主催の「ミャンマー軍事クーデターを強く非難する抗議デモ」が渋谷で闘われた。青年たちを先頭に500人が集まり、「全ての政治囚を釈放しろ!」「日本政府はミャンマー軍経由の支援やODAをやめろ!」とデモ行進した。
午後3時からは品川区にあるミャンマー大使館前を埋めた在日ミャンマー人たちが、「無差別空爆をやめろ!」「軍に絶対統治させない!」などと、独裁軍司令官ミンアウンフラインや駐日大使ソーハンに激しい怒りをたたきつけた。
憲法で国会議員の4分の1が軍人に割り当てられているにもかかわらず、2020年11月の総選挙で与党・国民民主連盟(NLD)が単独過半数を獲得した。これを「不正選挙だ」と騒ぎ立てた国軍最高司令官ミンアウンフラインが、NLD政権下の国会開会日の21年2月1日未明、軍事クーデターに及んだ。
ミャンマー人民は労働者・学生を先頭に直ちに反撃を開始、全国数十万人の抗議デモが燃え広がった。軍の無差別発砲による虐殺にも屈せず、全人民的な「不服従運動(CDM)」として必死の抵抗闘争が続いている。NLDは国民統一政府(NUG)を樹立し、各地の少数民族武装組織とも共闘し、新たな連合政権を目指している。
23年10月には「1027作戦」が始まった。これは各地の民族武装組織が共に蜂起し、NUGの軍事部門である市民防衛隊(PDF)と連携したミャンマー軍への大攻勢の開始だった。以降、激しい攻防を経て独裁軍を追い詰め、解放区を全国に拡大する闘いが進んでいる。
敗勢の軍評議会総司令官ミンアウンフラインは24年2月、徴兵制(2010年に導入されたが未実施)を実施すると発表し、徴兵を始めた。対象は男性18~35歳、女性18~27歳で、当初女性は対象外だったが、現在は対象になっている。独裁軍は、民主派との激戦地への空爆を激化させると同時に、強制徴兵を行い「人間の盾」にするという卑劣な攻撃に出ている。NUGによると1月末までの強制徴兵は2万2765人に上る。しかし、強制徴兵された兵士をはじめ軍からの逃亡が激増している。
クーデター以来、軍に殺された人は6252人、これまでに2万8479人が拘束され、今も2万1753人が拘束されている(ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」2月4日発表)。国内避難民はすでに360万人を超えている。
石破は、ミャンマー在住の日本人、日系人に向けた年頭あいさつでウクライナや中東には言及しながら、独裁軍の人民弾圧には一言もなく、「日本とミャンマーを結ぶ架け橋」となって貢献しろと言い放っている。
独裁軍に資金を流し、独裁軍を支え、抱き込んで中国侵略戦争に進もうとしているのが日本帝国主義だ。闘う在日ミャンマー人と連帯し、「連帯し、侵略を内乱へ」闘い抜こう!
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