トランプ―石破倒そう 新宿反戦デモで戦闘宣言
トランプ―石破倒そう
新宿反戦デモで戦闘宣言
「米日の中国侵略戦争阻止!石破倒せ!」を掲げた新宿反戦デモが1月25日、改憲・戦争阻止!大行進東京の主催で行われ250人が結集した。20日のトランプ米大統領就任と24日の戦争国会開会を迎え撃つこの日の闘いは、全世界の労働者人民と連帯しトランプ―石破を倒す決意を固め、中国侵略戦争阻止の2025年決戦の火ぶたを切った。
午後6時、人々であふれる新宿駅東口前で、司会の渡辺祥英・全学連書記次長が「トランプと一緒になって中国侵略戦争に突き進む石破を打倒しよう」と口火を切った。大行進呼びかけ人の森川文人弁護士が「広島暴処法弾圧の5人の被告が裁判開始前に奪還されたことは司法の常識では考えられないこと。世界を動かす私たちの力を今こそ発揮しよう」と訴えると、被告の古郡陸さんが元気に登壇。大きな拍手に包まれる中、「政府の戦争・核政策を揺るがす私たちの力に確信を持ち、戦争を進める連中を被爆者の人々と共に倒す」と戦闘宣言を発した。
続いて、11・3労働者集会が初めての反戦集会への参加であり、暴処法弾圧5同志奪還の勝利に後押しされ活動を始めたという全学連の学生が、白ヘルメット姿で力強くマイクを握りトランプと石破を弾劾、「沖縄戦の悲劇を二度と繰り返さない。圧倒的な反戦の意志で自国帝国主義を断固粉砕しよう」と呼びかけた。
大行進千葉は「中国が脅威というのはうそ。沖縄に侵略のための基地が造られている現実を見てください」と訴え、大行進・東京中部南部は「ミサイル避難訓練は自衛隊の指示統制下で住民を戦争に動員する訓練だ」として2・4品川闘争への結集を呼びかけた。
最後に、大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が渾身(こんしん)の発言を行った。まず、日本の侵略戦争開始に言及せず賛同する既成の全政治勢力を断罪。その上でトランプ政権が「最も危険な敵国は中国」「平和を力によって実現する」と登場したことに対し、「『力による平和』を掲げる時、その国は必ず侵略戦争を起こす」と警鐘を鳴らした。そして石破の「日米同盟を更なる高みに引き上げる」という施政方針演説は「アメリカと共に中国侵略戦争をやる宣言だ」と弾劾。また石破は「楽しい日本にする」というが、「逆に言えば搾取・収奪がこの国を覆っている。冗談じゃないと声を上げ、この社会を根底からひっくり返そう」と力を込め、「新宿デモの声を全国に燎原(りょうげん)の火のように広げよう」と熱烈に訴え、道行く人の足を止めた。
新宿駅一周デモには、多くの青年・学生が合流した。途中、入管法改悪反対の駅頭行動とエールを交換しながら、デモは沿道の声援を集め、トランプ―石破打倒の声をとどろかせた。