自衛隊の出動訓練許すな 2・4品川避難訓練反対デモへ
自衛隊の出動訓練許すな
2・4品川避難訓練反対デモへ
2月4日午前、東京都品川区で「ミサイル避難訓練」(弾道ミサイルを想定した国民保護共同訓練)が行われる。東京では2018年1月の文京区、23年11月の練馬区、24年1月の中野区に続いて4回目となる。日本帝国主義・石破政権が中国侵略戦争参戦に突き進む中での、市街地における自衛隊の実戦出動(=防衛出動・治安出動)訓練であり、中国や北朝鮮からのミサイル飛来という「脅威」をあおり立てての地域住民の戦争動員攻撃だ。断じて許すことはできない。
「訓練」内容は品川区のホームページによれば「①Jアラート発令後の住民避難行動(『逃げる』の実践)、②ミサイル落下後の関係機関による被災者の要救助者の救出、除染活動等」とされている。東京都の防災ホームページはさらに詳しく、「①住民避難:X国から弾道ミサイルが発射され、我が国に飛来する可能性が判明/ミサイル発射情報の住民等への情報伝達、Jアラート発令後の住民等の地下駅舎への避難」「②救出・救助:X国から発射された弾道ミサイルが都内上空を通過する際、ミサイルの一部が落下し、付着していた化学物質による被害が発生/関係機関による被災者の救出・救助活動、住民の二次避難」などと説明している。
昨年度から全国的に「ミサイル避難訓練」が激増しているのは、日帝が中国侵略戦争参戦のための国家総動員体制をつくろうとしているからだ。あたかも東京に一方的にミサイルが降り注ぐかのような排外主義的「恐怖」の虚構の上に「訓練」が実施されようとしているが、本質は全く逆だ。中国スターリン主義国家体制の軍事的転覆を決断し(米トランプ政権登場はそれを急加速させる)、圧倒的に優勢な軍事力で中国近海で大規模軍事訓練を繰り返し、沖縄・南西諸島を軍事要塞(ようさい)=ミサイル基地化し、中国本土も攻撃できる長射程ミサイルを大量配備して軍事的・経済的圧力を加えているのは米日帝だ。自己の延命のために不正義の侵略戦争を引き起こそうとしているのは、100%帝国主義の側なのだ。
「日本は攻撃を受けようとしている被害者」などと宣伝して自治体労働者、鉄道労働者、教育労働者と生徒、地域住民を戦前の「防空演習」や「竹やり訓練」さながらに半強制的に駆り出して自衛隊の指示統制に従わせるという構図自体が徹底弾劾、粉砕の対象だ。「ミサイルから住民の命を守る」などは全くの大ウソであり(帝国主義が「住民を守った」ことなど一度もない!)、実際は労働者民衆を中国侵略戦争の担い手として動員するためだ。
参加機関は、東京都、品川区、内閣官房、総務省消防庁、警視庁、東京消防庁、陸上自衛隊第一師団とされているが、「避難訓練」を主導するのは内閣官房=石破政権であり、陸自だ。東京でも昨年の中野区での避難訓練から初めて自衛隊が加わった。
大軍拡(過去最大の8・7兆円の軍事予算案)と増税、9条改憲、インフレと生活破壊、辺野古新基地建設強行、沖縄米兵女性暴行事件の激発、そして「日米共同作戦計画」初策定など中国侵略戦争にのめり込み、一切の犠牲を労働者人民に強制する石破・自民党政権への怒りは沸騰している。このうねりが韓国のように政権打倒=革命へと発展するのを抑え込むためにも、日帝権力は排外主義・差別主義を満展開し、政府・自衛隊が前面に出て人民を戦争訓練に動員しようとしている。
しかし沖縄を先頭に「ミサイル避難訓練」弾劾の闘いは全国で取り組まれ、昨年1月の中野区での訓練弾劾闘争には80人が結集して「訓練場」へのデモを貫徹し、会場内の小池都知事を直撃する大情宣を闘った。東京で中国侵略戦争攻撃と具体的に対決する決定的闘いとして、2・4品川区ミサイル避難訓練粉砕闘争に立ち上がろう。「連帯し、侵略を内乱へ」の実現へ、青年・学生が中核となって改憲・戦争阻止!大行進運動を発展させよう。
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2・4品川区ミサイル避難訓練反対闘争
2月4日(火)午前9時 都営地下鉄戸越駅・戸越銀座交差点付近で抗議街宣/10時30分 神明児童遊園から会場(しながわ中央公園)方向へデモ
主催/改憲・戦争阻止!大行進東京、改憲・戦争阻止!大行進東京中部南部