狭山再審闘争勝利誓う 東日本解放共闘が総会

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週刊『前進』04頁(3378号04面02)(2025/01/13)


狭山再審闘争勝利誓う
 東日本解放共闘が総会

(写真 徳永事務局長が総括を提起。討論で「下山鑑定を武器に」「袴田再審無罪はチャンスだ」などの発言が続いた【12月15日 東京】)

 12月15日、部落解放東日本共闘会議の第33回総会が都内で開催されました。
 石破政権が差別・排外主義をあおって中国侵略戦争に突進する中で、石川一雄さんの再審無罪をかちとる狭山第3次再審闘争は、東京高裁・家令和典裁判長による請求棄却を許すのか、それとも事実調べ―再審を行わせるのかの決戦局面に入っています。直前の12日には全国水平同盟主催の狭山中央闘争を120人で闘い、同日夜に広島暴処法弾圧の5人が保釈・奪還され、高揚感と勝利感にあふれて総会を開きました。
 主催者あいさつで田中康宏議長は、中国脅威論があおられ既成の運動が足元から崩れていること、分断する武器は脅威論と差別排外主義であり、これとの対決で狭山闘争が決定的位置にあることを説き、「今日の総会を新しい出発点としよう」と呼びかけました。
 大坂正明さん救援会と星野全国再審連絡会議があいさつし、「大坂・星野闘争を狭山と一体で闘う」と決意を述べました。
 総括議案を提起した徳永健生事務局長は、この1年間に高裁要請行動を6回闘ったこと、全学連をはじめ新しい仲間が立ち上がっていること、さらに幹事団体の中で動労千葉、動労総連合水戸に続いて三多摩労組交流センター(多摩連帯ユニオン根岸病院分会と同ベストライフ東村山分会)が反戦ストに立ち上がった意義を確認しました。また解放共闘が狭山パンフを2回作成・販売したこと、大衆的実力闘争の復権をめざして5・23、10・31狭山デモを闘い、11・3労働者集会に決起したことを決定的前進と総括しました。
 闘いの方針として、中国侵略戦争阻止へ決起すること、東京・関東に水平同盟の支部を建設すること、狭山闘争を全力で闘うことの3点が提起されました。
 これを受けた質疑応答で水平同盟杉並支部は、部落解放同盟が狭山再審闘争で決定的な位置をもつ下山鑑定の事実調べの価値を低めるようになった中で闘いぬかれた12・12狭山中央闘争の意義を強調しました。「戦前、全国水平社が侵略戦争に突き進んだ歴史を繰り返さない勢力として水平同盟が立ったことが大きい。労働者人民が闘う方針を求めている」と力を込めました。各団体から「解放運動の主流派として登場しよう」などの発言が続き、2025年の総決起を誓い合いました。
(部落解放東日本共闘会議 N)
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