「原告適格なし」と難癖 空港拡張差し止め裁判 弁護団が反論

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週刊『前進』04頁(3378号03面03)(2025/01/13)


「原告適格なし」と難癖
 空港拡張差し止め裁判
 弁護団が反論

(写真 千葉地裁を弾劾【12月24日】)

 千葉地裁民事第3部(岡山忠広裁判長)で12月24日、成田空港拡張差し止め裁判が開かれた。
 三里塚芝山連合空港反対同盟はこの裁判で国と成田空港会社(NAA)に対し、B’暫定滑走路の違憲・違法性を追及し、「空港機能強化策」を掲げた滑走路の再度の延伸(3500㍍化)、第3(C)滑走路建設などの空港拡張工事の差し止めを求めている。
 被告の国は原告の一人である伊藤信晴さん(芝山町・白枡地区在住)について「原告適格がない」と難癖をつけ、「いかなる財産権を有しているか明らかにしろ」などと求めてきた。
 反対同盟顧問弁護団は、準備書面を陳述し、伊藤さんが1979年に土地を賃借して家を新築し、現在までそこに住み続けてきたこと、地主に地代を支払い、芝山町に固定資産税を納め続けてきたこと、2024年に建物の登記が行われたことを明らかにした。
 裁判後、千葉県弁護士会館で報告集会が開かれた。弁護団、動労千葉、市民団体などが発言し、年度内判決が予想される市東孝雄さんの耕作権裁判(齊藤顕裁判長)も必ず勝利することを誓い合った。
 集会後、反対同盟と支援連は千葉地裁前に陣取って情宣活動に立ち、「齊藤裁判長は農地強奪判決を出すな!」と訴えた。
 次回期日は、3月14日。
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