11月労働者集会呼びかけ3労組 新年メッセージ 戦争阻止する階級的労働運動を
11月労働者集会呼びかけ3労組 新年メッセージ
戦争阻止する階級的労働運動を
今年の11月集会は2倍化を
国鉄千葉動力車労働組合 関道利委員長
昨年の11月集会の成功に向けては、多くの仲間が全力で闘いにたちあがっていただきました。全国の仲間の力で3千人の結集を勝ち取ることができました。心より感謝いたします。
昨年はまさに激動の年でした。トランプ再選や欧州での政権崩壊、日本での衆院選と石破政権誕生、何より韓国・ユンソンニョル政権が非常戒厳令を強行し、これをわずか6時間で打ち破った韓国労働者階級の闘いです。この闘いの先頭に民主労総の仲間がたっています。「従北反国家勢力を一挙に撲滅する」と宣言されたこの攻撃の核心は、民主労総解体です。日米韓の軍事同盟が、まさに「対中国への侵略戦争同盟」として動き出そうという中で、闘う労働運動を何としても解体しなければならないという攻撃でした。しかし、韓国労働者階級はこれを粉砕して、歴史的な闘いを開始しています。私たちが築いてきた日韓連帯の意義は改めて本当に大きなものです。
それはもう一方で、私たちに「何をなすべきか」を問うてもいます。私たちは一昨年来、日本において巨大な反戦デモを登場させようと挑戦してきました。昨年は11月集会に結集する仲間が40近いストを職場から組織して、集会にのぼりつめました。5月沖縄、8・6ヒロシマ闘争をはじめ実力のデモ・集会を闘い抜いた力とともに勝ち取った「3千結集」の意義は決して小さくありません。しかし、この時代に求められているものからすれば、ここにとどまることもできません。
世界中で何万、何十万人というストやデモが起きています。日本においても闘いが爆発する条件はあります。それを本当に実現するために、「改憲・戦争阻止!大行進」運動を発展させ、全国で反戦闘争、集会・デモを組織しましょう。そして、今こそ闘う労働組合、階級的労働運動を甦(よみがえ)らせましょう。
この中で、11月集会を呼びかける関西地区生コン支部、港合同にかけられている労組潰しの攻撃との闘いは、労働者・労働運動の未来のかかった闘いです。関西地区生コン支部には湯川裕司委員長に対して「求刑懲役10年」という許しがたい攻撃がかけられています。2月26日の判決公判での反動判決策動を絶対に粉砕しましょう。
港合同昌一金属支部は民事再生を利用した役員選別解雇という攻撃と対決しぬき「緒戦に勝利」を勝ち取っています。最後の勝利まで、港合同の仲間とともに闘い、勝利しましょう。
JRの職場においては、労働法制の抜本的大改悪=「労組なき社会」化攻撃を、「社友会」の組織化という形で先導しています。私たち動労千葉は、この攻撃を断固打ち破るために闘います。私たちの闘う国鉄闘争をめぐっても、重大な局面を迎えています。国鉄分割・民営化は総評解散―連合結成ということと同時に、改憲・戦争に向けた攻撃でもありました。しかし、当時の首相・中曽根は100歳まで生きても改憲を見ることはできず、「任期内改憲」を真正面から掲げた安倍も岸田も実現できていません。この中で昨年11月13日の東京地裁反動判決は、改めて国鉄分割・民営化=国家的不当労働行為を容認・正当化するものとして出されました。これは、まさに「今現在」の攻防点です。高裁署名へのご協力をぜひお願いいたします。2・9国鉄集会への結集もぜひお願いしたいと思います。
そして、2025年を、昨年掲げた「11月集会2倍化」を実現する年にしましょう。ともに闘いましょう。
湯川委員長ら全員の無罪へ
全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 武谷新吾副委員長
あけましておめでとうございます。
資本と権力に妥協しない、原理原則の闘いを現場で実践されている仲間のみなさんに敬意を表します。
関生支部弾圧との闘いに対して、全国の仲間からの日頃の物心両面にわたるご支援に心から感謝します。
2018年から始まった資本と権力が一体となった産業別労働運動つぶしの弾圧に対して、関生支部はそれを跳ね返し、反転攻勢の闘いを挑んでいます。全国の仲間の支援により、和歌山広域協事件や滋賀ビラまき事件など、3件11人の無罪判決を勝ち取りました。
一昨年3月の和歌山広域協事件の高裁判決では、「産業別労働組合である関生支部は、業界企業の経営者・使用者あるいはその団体と、労働関係上の当事者に当たるというべきだから、憲法28条の団結権等の保障を受け、これを守るための正当な行為は、違法性が阻却されると解すべきである(労組法1条2項)」などと、関生支部を産業別労働組合と認定し、関生支部の組合員がいない企業でも憲法28条の団結権等が保障されることが示されました。これは、関生支部の組合員がいない企業に集団交渉の出席を求めたり、産業別ストライキでの関生支部の組合員がいない企業の労働者への働きかけなどを司法が認めたということです。この判決文を活用して、セメント・生コン産業のみならず、あらゆる産業に産業別労働組合の組織化と産業別労働運動を拡大する運動を展開します。
そして、京都3事件の湯川委員長への求刑10年、加茂生コン事件高裁差し戻し審、滋賀事件の湯川委員長への実刑4年判決とコンプライアンス活動の有罪判決の控訴審など、正当な組合活動を犯罪とした刑事事件の無罪判決を勝ち取るために全力をつくします。引き続きご支援をお願いします。
昨年10月23日の港合同昌一金属闘争決起集会では、港合同の中村吉政委員長と昌一金属支部の木下浩平委員長が、資本側の民事再生攻撃に対して、初動の遅れや組合員の団結強化の不十分さなど、厳しい総括を語りました。失敗の教訓や課題を克服するための総括は、新たな方針を立てるために必要なことです。言い換えると厳しい総括のない闘争では、新たな闘争方針が確立できないのです。闘争の総括をしっかりすることで、新たな方針を確立し、闘争の勝利をめざすという習慣を身につけることが重要です。
8・6ヒロシマ暴処法弾圧では、取り戻された5人の仲間の無罪を勝ち取るために全力をつくしましょう! 反戦・反核運動つぶしの権力弾圧を粉砕するために、反戦・反核運動をさらに強化・拡大して、8・6ヒロシマ暴処法弾圧は失敗だったと資本と権力を後悔させましょう!
昨年の11・3全国労働者総決起集会は、目標数の結集には及びませんでしたが、前回の参加人数を上回りました。全学連の若者たちが3桁の結集という前回の1・5倍以上の結集を実現するなど、初めて11月集会に参加する労働者や学生を勝ち取りました。今回の全学連の若者たちの実践に学び、今年の11月集会の成功に挑みましょう!
労働組合つぶしは戦争への道です。関生支部は、産業別労働運動の拡大と産業別ストライキを組織して戦争を止めます。闘う労働組合の団結と行動で、労働組合つぶしを粉砕し、改憲・戦争を阻止し、戦争政策推進の石破政権を打倒しましょう! そして、闘う労働組合のネットワークを実現して、階級的労働運動をよみがえらせましょう!
団結権侵害する資本と闘う
全国金属機械労働組合港合同 中村吉政委員長
2025年の新しい年明けに際し連帯の挨拶(あいさつ)を送ります。
2024年は世界中で大きな変化がありました。わが国でも衆議院選挙で自・公政権が過半数割れし、野党にとって政権奪取の大きなチャンスでありましたが、「ゆ党」といわれる政党の思惑で、石破政権を認めることとなりました。アメリカではトランプ氏が再選され、就任後、どのような政策が実行されるのか予測がつきません。
年末になり、突然の戒厳令を発動したユン大統領、国民の俊敏な行動の力で戒厳令を中止させ、大統領の弾劾闘争が始まりましたが、与党は投票をボイコットして成立はせず、2度目の弾劾行動で成立させ、大統領を事実上退陣に追い込みました。この闘いの大きな勝利は、韓国国民の戒厳令に対する反発であり、寒風の中で、連日座り込み闘争を貫徹した良心の勝利です。
この先、様々な形で大統領の身分に対する追及が始まりますが、日韓関係のいびつな政治姿勢を打破し、歴史認識に沿った関係を築いていかなければなりません。
私たちの身近な問題として、関西地区生コン支部に対する大弾圧の攻撃が長く続きました。2025年は、それらの裁判闘争が判決を迎える重要な年です。昨年末、12月19日には、加茂生コン事件の差し戻し裁判が行われ、この事件も2025年4月には判決と言われています。
2018年から始まった大弾圧攻撃の敵の目的は、関西地区生コン支部の解体でした。しかし、当該の組合は、度重なる逮捕・起訴・裁判という攻撃に屈することなく、各地裁の裁判闘争で無罪判決を勝ち取り、検察の思惑は崩れています。
港合同では、2023年12月26日に民事再生法を申請した昌一金属株式会社での闘いは、1年を過ぎ、日々の行動と併せて労働委員会での闘いは本年早々から審問が始まる様相です。
関西地区生コン支部・全港湾大阪支部・労組交流センターの皆さんによる連日の抗議行動のおかげで、那須電機鉄工株式会社による事業譲渡は闘いによって潰しました。那須電機鉄工は、生産現場である福崎工場だけを買い取る思惑を持っていたようでしたが、その過程で執行部のみを雇用しないとする選別排除の攻撃に、一歩もひるむことなく、間髪を置かず、那須電機鉄工本社への抗議行動と併せて、全国の営業所等への街宣行動、得意先への申し入れ、大株主の銀行に対する抗議行動、さらには社長宅への抗議デモが行われました。労働者の基本的人権と団結権の侵害に対する怒りの行動です。このような全国的な闘いを、間髪を置くことなくなされた仲間の厚い御支援に対して、心から感謝する次第です。
倒産会社はなんでも言うことを聞け、という手法に対しては断固として闘い抜く決意です。
政治への不信、権力への怒り、いずれも私たちの生活や権利に繋(つな)がるものであり、絶えず目を凝らし闘い抜く決意です。8・6暴処法弾圧の異常な長期勾留に怒りを持ち、引き続く公判闘争を闘い抜きましょう。
皆さんの御支援に感謝申し上げ、御挨拶と致します。