マルクス主義青年労働者同盟の2025年決戦アピール 青年は反戦闘争の先頭に立つ 革命の時代開く25年決戦へ

週刊『前進』02頁(3377号01面01)(2025/01/06)


マルクス主義青年労働者同盟の2025年決戦アピール
 青年は反戦闘争の先頭に立つ
 革命の時代開く25年決戦へ


 革共同1・1アピールで鮮明に出されたように、アメリカ帝国主義・第2次トランプ政権の登場で中国侵略戦争―世界戦争情勢はいよいよ急加速し、世界は本格的な革命的激動の時代に突入した。韓国での戒厳令発令とそれを即座に粉砕した労働者民衆の決起は、「世界戦争か、世界革命か」という分岐点に世界があることを示している。マルクス主義青年労働者同盟は2024年において、「転換」と「実力闘争」をキーワードに、学生をはじめ全国の仲間たちと共に中国侵略戦争阻止の反戦闘争を闘い抜いて革命的内乱への端緒を切り開き、ついに8・6広島暴処法弾圧の5同志を奪還した。マル青労同はこの25年、中国侵略戦争を阻む反戦闘争の先頭で闘い抜く決意だ。すべての青年労働者はプロレタリア革命に人生をかけ、共に闘おう!

トランプ反革命粉砕へ!

 米大統領に再選されたトランプは、就任初日に非常事態宣言を発して軍隊による2千万人もの移民の強制送還を行い、大統領令を乱発して中国侵略戦争へ突き進むクーデター的暴挙に出ると宣言している。トランプのようなヒトラー的人格が基軸国・米帝の文字通りの最高権力者となり、排外主義を大宣伝し、米国内を「内戦状態」にたたき込もうとしているのだ。このトランプ反革命の根底にあるのは米帝の大没落とその最末期的危機の進行であり、中国侵略戦争―世界戦争に突き進む以外に米帝の延命の道がなくなったということにほかならない。米階級闘争のさらなる内乱的発展は不可避だ。
 これを背景に昨年12月3日、中国侵略戦争のための日米韓軍事同盟の構築を推し進めてきた韓国・ユンソンニョル大統領が、民主労総を先頭とする韓国労働者階級の闘いをたたきつぶすことを狙って戒厳令を発令した。だが、この暴挙への怒りに燃え、死をも覚悟して国会前に駆けつけた人民の実力闘争が即座に戒厳令を粉砕。日米韓軍事同盟を根底から揺さぶる闘いが今も続いている。
 他方で、米軍・自衛隊は南西諸島(琉球弧)を「戦域」とする中国侵略戦争の作戦計画を策定し、この地域の軍事要塞(ようさい)化を推し進めている。米海兵隊幹部が中国との「有事」の前に在沖海兵隊員の家族を避難させるよう提言していること、米軍当局が米兵による性暴力事件の隠蔽(いんぺい)と居直りを決め込んでいること、住民の危険を顧みない戦争訓練が拡大していることなどに対して、沖縄現地では12月22日の県民大会に2500人超が結集したことにも示されるように激しい怒りの声が湧き起こっている。
 総選挙での惨敗にもかかわらず、野党の屈服と協力に助けられて延命する日本帝国主義・石破政権は、トランプと一体化して中国侵略戦争への策動を一層強め、通常国会では大増税と一体の8兆円超の大軍拡予算を強行しようとしている。だが、与野党ともに腐りはてた政治支配への労働者人民の広範な怒りはますます高まっている。ドイツの連立政権崩壊、フランスでの内閣不信任案可決など、帝国主義各国の政府は軒並み階級支配の危機に陥っているが、最も激しい危機を抱え込んでいるのが日帝・石破であり、労働者人民の憤激のマグマは米欧や韓国以上に日本においてこそ渦巻いている。
 米日帝国主義の中国侵略戦争への本格的突入と真っ向対決し、3000人の結集でかちとられた昨年の11・3全国労働者総決起集会は、この渦巻く怒りを闘いの力に転化する結集軸を打ち立てた。
 トランプは1月の大統領就任直後から、中国侵略戦争に全力を注ぐためのウクライナ「停戦」を画策しつつ、ガザ虐殺を続けているイスラエルへの支援の強化を通じて中東・パレスチナの民族解放闘争の圧殺に乗り出そうとしている。トランプ反革命に対置すべきは「民主主義の復活」などではなく、アメリカはじめ世界の労働者階級人民の荒々しい国際反戦闘争の爆発であり、米帝・全帝国主義を打倒するプロレタリア世界革命だ。日本における反戦闘争の爆発がその鍵を握っている。

「侵略を内乱へ」貫き闘う

 中国侵略戦争は「日本こそ要」であり、米帝は日帝を全面的に動員することなしにこの戦争を遂行できない。そして日帝はこの大戦争を主体的に担うことに、帝国主義としての延命をかけている。だからこそ、中国侵略戦争―世界戦争を阻止しうるか否かは、何よりも日本の労働者階級の決起にかかっている。
 私たちは、11月集会3000人結集の地平にとどまるわけにはいかない。マル青労同は昨年、学生と共に大衆的実力闘争の最先頭に立ってきた。特に8・6ヒロシマ闘争で原爆ドーム前を徹夜で守り抜き、集会を貫徹して得た経験は決定的に大きかった。中国侵略戦争情勢を「主体化」し、体を張って戦争を止めるという決断と迫力は、万能に見えた権力こそ危機的で脆弱(ぜいじゃく)であることを暴き、その本当の力関係を明らかにさせた。そしてこの闘いをやり抜いたことで何よりも私たち自身が変わった。9・22横須賀闘争や10・7イスラエル大使館抗議行動などを実力闘争として転換的に闘い、多くの青年の合流と決起をかちとった。このように闘えばもっと多くの青年が闘いに決起する。そして彼ら彼女らが自らの力を自覚すれば闘いの隊列はただちに倍化し、青年労働者が先頭に立つ革命への道を切り開くことができる。この確信がマル青労同にはみなぎっている。
 一方で、ますます危機に追い詰められる日帝はこの25年、11月集会呼びかけ3労組への攻撃を先端として階級的労働運動の圧殺にますます凶暴に乗り出そうとしている。低賃金と劣悪な労働条件の強制、多忙化攻撃と一体で組合つぶしの「労組なき社会」化攻撃が仕掛けられている。そのすべては労働者を犠牲にし、戦争に突き進む以外になくなった帝国主義の最末期の危機から起きている。この時代認識をはっきりさせてプロレタリア革命に向かって闘うことが必要だ。その挑戦の中でつくられる団結こそが中国侵略戦争へ突き進む日帝の凶暴な攻撃に立ち向かう力になる。
 ゆえに拠点建設と党建設は一体だ。昨年、各地でマル青労同のメンバーが先頭に立って反戦ストライキが実現された。自らが先頭に立ち、中国侵略戦争阻止へ本気になって反戦闘争に決起することを通じて、戦時下における階級的労働運動の拠点建設がはじめて可能となることを、私たちは闘いの中でつかんできた。
 女性差別や障害者差別、排外主義との闘いにも飛躍が求められている。帝国主義は差別イデオロギーを全社会にまき散らし、労働者階級を分断している。この攻撃との意識的な対決なしに、中国侵略戦争阻止の巨大な反戦闘争をつくり上げることはできない。
 日本帝国主義の足下に生きる私たちには、祖国防衛主義・排外主義の大宣伝のもとで侵略戦争に動員されるのか、それともこれを断固拒否して自国政府=帝国主義打倒の闘いにすべてをかけて立ち上がるのかの選択が問われている。労働者が生きる道は後者にしかない。帝国主義の支配と必死に闘うパレスチナ人民、すべての被抑圧民族人民と連帯し、米韓、全世界の労働者と団結して反戦闘争に総決起しよう。闘う青年労働者はマル青労同に結集し、「連帯し、侵略を内乱へ!」を貫く2025年決戦の先頭に立ち、プロレタリア革命の時代を共に切り開こう!

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